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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科70巻5号

2016年04月発行

文献概要

増刊号特集 最近のトピックス2016 Clinical Dermatology 2016 4.皮膚疾患治療のポイント

癌性悪臭に対するメトロニダゾール外用薬

著者: 竹之内辰也1

所属機関: 1新潟県立がんセンター新潟病院皮膚科

ページ範囲:P.119 - P.123

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summary
切除不能となった原発性もしくは転移性の皮膚癌は増大とともに自潰し,出血,滲出液,痛み,においなどの不快な症状を引き起こす.なかでも癌性悪臭の存在は患者自身のQOL低下のみならず,家族や知人を遠ざけてしまう原因にもなり,精神的な苦痛が甚大である.悪臭の発生機序は癌組織の壊死およびそこで繁殖する嫌気性菌感染が主因とされる.これまで癌性悪臭に対して正式に適用された医薬品は存在しなかったために施設毎の工夫でメトロニダゾールなどを抗菌外用薬として院内調剤していたが,2014年12月に国内初の「がん性皮膚潰瘍部位の殺菌・臭気の軽減」を効能・効果としたロゼックス®ゲル0.75%が承認された.悪臭対策を含めた癌性皮膚潰瘍における適切な局所ケア指導は,癌治療に携わる皮膚科医にとって重要な役割の1つである.

参考文献

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2) 藤原豊博:薬事 51:1223, 2009
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ゲル0.75%総合製品情報概要,2015
10) 金井久子:月刊ナーシング 35:108, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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