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増刊号特集 最近のトピックス2016 Clinical Dermatology 2016 5.皮膚科医のための臨床トピックス
新しくなった「小児慢性特定疾病」制度
著者: 新関寛徳1
所属機関: 1国立成育医療研究センター皮膚科
ページ範囲:P.148 - P.150
文献購入ページに移動小児慢性特定疾病助成制度とは,小児期に発症し,慢性的な経過をとり,長期にわたり治療が必要で,医療費の負担が高額となる疾患に医療費助成を行う制度である.2014年12月までに,対象疾患は514疾患で11疾患群に分類されていた.助成対象疾患が大幅に見直され2015年1月より704疾病14疾患群となった.皮膚科領域では第14疾患群「皮膚疾患群」が新設された.新制度に新しく加わったのは「膿疱性乾癬(汎発型)」,「レックリングハウゼン(Recklinghausen)病(神経線維腫症Ⅰ型)」の2疾患,助成対象が拡大されたのが「先天性魚鱗癬」,「表皮水疱症」の2疾患,旧制度から移行したのが「先天性白皮症」,「色素性乾皮症」の2疾患である.医療費助成の申請の際に提出する医療意見書は,小児慢性特定疾病指定医が記載しなければならない.医療費助成に呼応して移行期支援の取り組みも始まっている.
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