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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科70巻5号

2016年04月発行

増刊号特集 最近のトピックス2016 Clinical Dermatology 2016

5.皮膚科医のための臨床トピックス

酒皶の治療ガイドラインと展望

著者: 山﨑研志1

所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科神経・感覚器病態学皮膚科学

ページ範囲:P.152 - P.154

文献概要

summary
2016年前半に公表される尋常性痤瘡治療ガイドラインには,酒皶関連の項目が記載されている.その中では,酒皶に対する外用療法,内服療法,レーザー治療・光線療法,そしてスキンケアの4項目にわたっての検証を行った.海外での酒皶治療の報告やエビデンスから鑑みると,推奨度をAとすべき外用療法や内服療法も存在する.しかしながら,日本保険診療制度下では酒皶に対する適用が承認されていないために,海外で推奨されている治療方法も今回のガイドラインでは,推奨度がC2にとどまっている.今後,これらの治療方法が適切に日本での保険診療適用治療法として導入され,エビデンスレベルに基づいたガイドラインでの推奨度が設定できることを期待したい.

参考文献

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12) 菊地克子:Visual Dermatol 13:863, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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