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増刊号特集 最近のトピックス2016 Clinical Dermatology 2016 5.皮膚科医のための臨床トピックス
乾癬性関節炎の超音波検査
著者: 森田明理1
所属機関: 1名古屋市立大学大学院医学研究科加齢・環境皮膚科学
ページ範囲:P.167 - P.169
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乾癬性関節炎の早期診断や病勢・予後予測のバイオマーカーとして確立したものはなく,末梢関節では超音波検査,体軸関節ではMRI検査が早期発見に役立つ可能性がある.乾癬性関節炎の画像診断は,単純X線写真,MRI,骨シンチグラムなど種々行われているが,これらの検査にはそれぞれ有用性と課題を有する.関節超音波検査のスコアリングには,グレースケールスコア・パワードプラスコアがあり,最近,早期発見,関節損傷の予測が検討された.関節超音波検査による早期発見(無症候性関節炎)につながること,さらに理学的所見としての関節の腫脹のみならず,関節超音波検査によるグレースケールスコア・パワードプラスコアが,関節損傷の予測に重要であることが示唆された.
乾癬性関節炎の早期診断や病勢・予後予測のバイオマーカーとして確立したものはなく,末梢関節では超音波検査,体軸関節ではMRI検査が早期発見に役立つ可能性がある.乾癬性関節炎の画像診断は,単純X線写真,MRI,骨シンチグラムなど種々行われているが,これらの検査にはそれぞれ有用性と課題を有する.関節超音波検査のスコアリングには,グレースケールスコア・パワードプラスコアがあり,最近,早期発見,関節損傷の予測が検討された.関節超音波検査による早期発見(無症候性関節炎)につながること,さらに理学的所見としての関節の腫脹のみならず,関節超音波検査によるグレースケールスコア・パワードプラスコアが,関節損傷の予測に重要であることが示唆された.
参考文献
1) Moll JM, Wright V:Semin Arthritis Rheum 3:55, 1973
2) Taylor W, et al:Arthritis Rheum 54:2665, 2006
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5) El Miedany Y, et al:Clin Rheumatol 34:307, 2015
6) Naranje P, et al:Radiol Res Pract doi:10.1155/2015/353657, 2015
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