症例
患 者:87歳,女性
主 訴:右上眼瞼の皮疹
既往歴:初診の12年前からパーキンソン病と診断され加療中である.
現病歴:2年前に皮疹に気づいたが放置していた.今回,パーキンソン病治療のために神経内科に入院した際,皮疹について当科に紹介され受診した.
初診時現症:右上眼瞼縁のほぼ中央,10×5mm,辺縁が堤防上に隆起した淡紅色から黄白色調の硬い結節があり,表面の一部はびらんしていた(図1).触診上,境界は明瞭だが,眼瞼結膜側にも浸潤を触れた.結節部の睫毛は疎であった.表在性リンパ節は触知せず.
雑誌目次
臨床皮膚科70巻9号
2016年08月発行
雑誌目次
連載 Clinical Exercise・108
Q考えられる疾患は何か?
著者: 石川治
ページ範囲:P.647 - P.648
マイオピニオン
研修医・大学院生は能力よりやる気
著者: 佐藤伸一
ページ範囲:P.650 - P.651
1. はじめに
研修医,大学院生といった臨床や研究を始めたばかりの先生は,これから臨床や研究の道を本格的に歩むことになる.私はこれまで多くの研修医や大学院生を指導してきたが,その中でその後伸びていく先生には共通した資質があると感じている.臨床と研究は全く別のものに思えるかもしれないが,実は,それぞれをうまくやっていく姿勢というものは,両者でそれほど大きな違いがないと思っている.それでは,どのような先生が,臨床や研究を上手に進めていけるのかについて以下に私見を述べたい.
今月の症例
バラシクロビル投与により急性腎障害と精神神経症状をきたし透析を要した帯状疱疹の1例
著者: 泉祐子 , 上出良一
ページ範囲:P.653 - P.658
要約 86歳,女性.当院初診4日前に,近医皮膚科で右腹背部帯状疱疹と診断され,バラシクロビル塩酸塩3,000mg/日を5日分処方された.服用3日目より嘔吐し,服用4日目には歩行困難となり,見当識障害がみられ,当院を受診した.バラシクロビル塩酸塩の過量投与による急性腎障害,アシクロビル脳症と診断した.緊急で血液透析を行い,腎障害,精神神経症状は可逆的に改善した.経過中,透析前後の血液中のアシクロビル濃度を測定した.高齢者へのバラシクロビル投与では腎機能を勘案した減量と慎重な経過観察が必要である.
症例報告
トシリズマブによりステロイド減量しえた重症成人Still病の1例
著者: 清水理惠 , 佐野信也 , 松澤高光 , 猪爪隆史 , 川村龍吉 , 島田眞路
ページ範囲:P.659 - P.663
要約 50歳,女性.B型肝炎の既往あり.発熱,関節痛,咽頭痛,サーモンピンクの蕁麻疹様紅斑が出現し,白血球増多,炎症反応高値,肝機能障害,高フェリチン血症を認め,抗核抗体陰性,リウマトイド因子陰性であったことから成人発症Still病(adult onset Still's disease:AOSD)と診断した.プレドニゾロン40mg/日とシクロスポリン(200mg/日)併用療法に反応なく,ステロイドパルス療法後にプレドニゾロン60mg/日投与としたところデータ,症状は軽快した.しかしプレドニゾロン25mg/日まで漸減したところで繰り返し高熱が出現,高度な高フェリチン血症等をきたしたため,再度ステロイドパルス療法を実施した.以後プレドニゾロンを40mg/日に漸減するまでは血漿交換療法を,それ以降の漸減過程ではトシリズマブを併用した.トシリズマブ併用後は著明な軽快傾向を示した.本症例はステロイド減量に難渋するAOSDに対するトシリズマブ併用の有効性を示唆すると考えられる.
外用PUVA療法が奏効したmorpheaの2例
著者: 上野あさひ , 嶋岡弥生 , 大谷翼伶 , 舘脇恩 , 塚田鏡寿 , 林周次郎 , 濱崎洋一郎 , 籏持淳
ページ範囲:P.665 - P.670
要約 症例1:44歳,男性.半年前より左眉毛部から前額に硬化局面が出現した.初診時同部に脱毛,色素沈着,紅斑を伴う15×7mm大硬化局面を認めた.病理組織学的には膠原線維の増生,膨化と血管周囲性の小円形炎症性細胞浸潤がみられ,morpheaと診断した.外用PUVA療法が奏効した.症例2:37歳,女性.5年前より背部に手掌大の硬化局面が出現した.初診時同部に一部乳白色調を呈する淡紅色の硬化局面を認めた.病理組織学的には症例1と同様でmorpheaの所見であった.外用PUVA療法が奏効した.治療後の病理組織像で膠原線維の線維間の解離と膨化の消失を認めた.2症例とも外用PUVA療法が有効であり,これまでの報告例の成績も含めて,外用PUVA療法はmorpheaに有用な治療法と考えられた.
ブリアレルギーの1例
著者: 林圭 , 西薫 , 堀仁子 , 山本明美
ページ範囲:P.671 - P.674
要約 25歳,男性.ブリ摂食後に蕁麻疹の出現を数回経験していた.生寿司を摂取後に顔面の瘙痒と息苦しさを自覚し,救急外来を受診した.クロルフェニラミンマレイン酸塩とメチルプレドニゾロンの点滴を行ったところ症状は速やかに改善した.問診の結果,ハマチの寿司を摂食したことが原因であると考えられた.魚介類のIgE-RAST検査はすべて陰性であり,マグロ,カツオ,シメサバ,アジ,ブリ,ハマチでプリックテストでは,ブリとハマチのみに陽性を示した.病歴からヒスタミン中毒やアニサキスアレルギーは否定的であり,ブリ(ハマチ)単独のアレルギーと診断した.ブリ(ハマチ)のアレルギーではパルブアルブミンやコラーゲンなどの抗原蛋白の関与は低いとされている.ブリは比較的有名な出世魚であるが,患者はブリとハマチが同種の魚であることを知らなかった.魚は地域や大きさによりさまざまな呼び名が存在するため,医療者側も注意が必要である.
点状集簇性母斑様の特異な臨床像を呈したミノサイクリン塩酸塩による色素沈着症の1例
著者: 野崎尋意 , 澁谷貴史 , 土井春樹 , 堀仁子 , 本間大 , 山本明美 , 松尾忍
ページ範囲:P.675 - P.678
要約 58歳,男性に生じたミノサイクリン塩酸塩による色素沈着症を経験した.再燃を繰り返す尋常性痤瘡に対して,断続的ではあるが,長期間のミノサイクリン塩酸塩内服歴(計15年,総投与量191.6g)があった.右下腿伸側に点状黒色色素斑が集簇し比較的規則的に配列していたため点状集簇性母斑などのメラノサイト病変との鑑別を要した.自験例の特異な臨床像は,慢性色素性紫斑,特に周辺に点状紫斑を伴うSchamberg病のような病態が前駆し,これにミノサイクリン塩酸塩による色素沈着が生じることで形成されたのではないかと推定した.
インフリキシマブ投与によりADLの著明改善が得られた若年の関節症性乾癬の1例
著者: 種本紗枝 , 佐藤美聡 , 稲積豊子 , 倉林博敏
ページ範囲:P.679 - P.683
要約 20歳,男性.2008年7月(14歳時)に膝関節痛が出現し,若年性関節リウマチの診断でサラゾスルファピリジン,プレドニゾロン,メトトレキサート,タクロリムス投与歴がある.2011年3月(17歳時)頃から,皮疹が出現しステロイド外用加療をしていた.2014年11月当院受診時,全身の関節痛,下肢の屈曲拘縮著明であった.軀幹四肢には辺縁に浸潤を触れる粟粒大から母指頭大までの鱗屑に乏しい紅斑が多発癒合し局面を形成し,爪病変を認めた.CASPAR分類で3点以上であり,関節症性乾癬と診断し,インフリキシマブを投与した.投与翌日より関節痛は軽減し,6週後には自立歩行可能となった.関節症性乾癬の大半は,皮疹が先行し関節痛が続発するが,稀に関節痛が先行することもあり,関節痛が関節症性乾癬の症状と認識されない場合もある.早期診断し,不可逆的な関節破壊やADL(activities of daily living)低下に至る前に治療を開始することが重要であると考えた.
Pseudoxanthoma elasticum-like papillary dermal elastolysisの1例と類縁疾患のダーモスコピー像の比較検討
著者: 後藤あかね , 城光日 , 久保亮治 , 田中勝 , 布袋祐子
ページ範囲:P.685 - P.690
要約 75歳,女性.初診の3年前より両側頸部・胸部・腋窩に瘙痒を伴う黄白色の小丘疹が集簇多発してきた.精査にて眼病変,心血管病変の合併はなく.病理組織像では真皮乳頭層で弾性線維が減少している以外,特記すべき所見は認めなかった.以上よりpseudoxanthoma elasticum-like papillary dermal elastolysis(PXE-like PDE)と診断した.ダーモスコピーでは淡く境界不明瞭な黄白色の無構造領域が集簇・融合してみられた.臨床的にpseudoxanthoma elasticum(PDE)やwhite fibrous papulosis of the neck(WFPN)との鑑別が時に問題となる.PXE-like PDEのダーモスコピー像は,淡く境界不明瞭な黄白色の無構造領域である一方で,WFPNでは境界明瞭で均一な白色領域が存在する.PXEのダーモスコピーでは黄白色の無構造領域が粗大網状に融合し,健常部は淡紅色を呈する.
生下時より存在したnuchal-type fibromaの1例
著者: 天野愛純香 , 高坂卓馬 , 稲束有希子 , 河合幹雄 , 秀道広
ページ範囲:P.691 - P.694
要約 7か月,女児.生下時より項部に帯状の隆起性病変を認めていた.徐々に同部位が増大し,硬結を触れる腫瘤となった.初診時,項部正中に母子頭大の弾性硬,可動性良好の皮下腫瘤を認めた.診断,治療を兼ねて摘出し,病理組織学的にnuchal-type fibromaと診断した.切除断端は陰性だったが,術後8か月で腫瘤が再発し再手術を行った.病理組織学的に初回摘出した腫瘍と同様で,切除断端は陽性であった.2回目の摘出術後6か月目に再々発したため,僧帽筋の一部を含めて再度摘出し,現在経過観察中である.Nuchal-type fibromaは主として項部に生じる膠原線維の増殖を示す良性軟部腫瘍である.30〜50歳台の男性に好発する.生下時発症の報告例はこれまで1例のみで,非常に稀である.通常は単純切除により完治しうる疾患だが,稀に再発を繰り返す例もあるため注意が必要と考えた.
皮膚体表超音波での深達度評価が術式決定に有用であった耳介後面の基底細胞癌の1例
著者: 若林祐次郎 , 山本洋輔 , 高田紗奈美 , 中川誠太郎 , 岩澤真理 , 神戸直智 , 松江弘之
ページ範囲:P.695 - P.699
要約 78歳,男性.2011年より左耳介後面に黒色腫瘤を自覚し,徐々に増大傾向にあった.初診時,左耳介後面に25×23×8mmの下床との可動性に乏しく,中央に潰瘍を伴う黒色腫瘤を認め,腫瘤辺縁には蝋様光沢を有する結節が認められた.ダーモスコープにてarborizing vessels, blue-gray ovoid nests, shiny white areasが認められ,基底細胞癌と診断した.腫瘍の深達度を確認するために術前に皮膚体表超音波(エコー)を施行したところ,腫瘍の厚さは最深部で8.6mmに至るものの耳介軟骨への浸潤の所見はなかった.手術においても耳介軟骨に浸潤はなく,耳介軟骨直上にて容易に腫瘍を剝離することができ,摘出標本でも切除断端は陰性であった.自験例では術前の皮膚体表エコーにて耳介後面の基底細胞癌が耳介軟骨に浸潤していないことを確認し,耳介軟骨を温存できたことから,腫瘍の深達度評価において術前エコーが有効であると考えた.
MST-16/VP-16併用療法が奏効した腫瘍期菌状息肉症の1例
著者: 桐山徳子 , 八木宏明 , 長谷哲男
ページ範囲:P.700 - P.704
要約 39歳,女性.7年前から体幹に紅斑が出現した.徐々に,顔面,四肢に増数拡大し,一部では紅色腫瘤を呈した.生検にて腫瘍期菌状息肉症(mycosis fungoides:MF)と診断した.ソブゾキサン(MST-16)単剤では効果なく,MST-16とエトポシド(VP-16)併用療法に変更した.光線療法併用にて体幹,四肢の紅斑,紅色局面はほぼ色素沈着となり,腫瘤は多くが消失した.現在22か月の寛解を維持している.MF腫瘍期では標準的治療法が確立されていない.CHOP療法などの多剤併用化学療法は,一度は完全寛解(complete remission:CR)に至っても完全寛解維持が難しい.VP-16/MST-16併用療法は末梢T細胞リンパ腫や成人T細胞白血病・リンパ腫の維持療法としてだけでなく,リンパ節浸潤を伴う腫瘍期MFの寛解導入治療の選択肢の1つとして期待される.
MUM-1陽性を呈したリンパ腫様丘疹症の1例
著者: 石川裕子 , 陳怡如 , 石河晃
ページ範囲:P.705 - P.710
要約 64歳,女性.初診の4年前より頸部から上腕にかけて紅色丘疹が出現し,出没を繰り返していた.初診1か月前から頸部,右上腕に紅色丘疹が出現し当院を受診した.右上腕内側,左側頸部に1〜8mm大の紅色丘疹が散在していた.病理組織学的所見は真皮にCD30染色陽性,ALK陰性の大型異型細胞が増殖し,リンパ球,好酸球が多数混在していた.一部にReed-Sternberg細胞様の異型細胞も認めた.長期間出没を繰り返している経過と病理組織学的所見から,リンパ腫様丘疹症と診断した.本症は,原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫との鑑別が問題となるが,今回,鑑別に有用として報告されたMUM-1(multiple myeloma oncogene 1)染色を施行したところ陽性所見が得られた.MUM-1染色の有用性については議論の余地が残されているため,多数例の集積をした上で検討されるべき課題と考えた.
多彩な皮疹を呈した
著者: 伊集院景子 , 山本篤志 , 神吉晴久 , 西井径子
ページ範囲:P.711 - P.716
要約 10歳,女児.2010年5月下旬より全身倦怠感,38℃台の発熱や腹痛,肝機能障害および手掌や足底に紅斑が出現したため当科を紹介受診した.クラリスロマイシン投与で症状はいったん改善したものの,12日後より発熱が再燃し,両下腿に結節性紅斑様皮疹が出現した.入院および抗生剤の変更(ミノマイシン,セフメタゾール)を行い,皮疹は約10日で四肢の膜様落屑を残し改善した.各種ウィルス抗体価の測定ではHBV,HCV,HSV,CMV,ヒトパルボウイルスB19抗体価は陰性.EBVは既感染パターンであった.5月下旬とその2週間後のペア血清で,エルシニア抗体価の上昇を認めたためエルシニア感染症と診断した.発熱と腹痛,また結節性紅斑様皮疹や膜様落屑など多彩な皮疹を呈する小児を診察した場合は,井戸水の飲水や動物との接触がなくてもエルシニア感染症も鑑別に挙げて精査を進めるべきである.
炎症性粉瘤に類似した臨床像を呈した皮膚黒色菌糸症の1例
著者: 田中諒 , 齋藤京
ページ範囲:P.717 - P.720
要約 83歳,男性.既往歴に糖尿病があった.初診1年前より右手背に皮膚腫瘤が出現し,増大傾向があり,当院を受診した.受診時,右手背に3cm大の弾性硬の皮膚腫瘤があり,表面は淡紅色,中央に痂皮を伴っていた.痂皮のある部位から少量の排膿があった.皮膚病理組織学的所見で真皮に線維性結合織で囲まれた化膿性肉芽腫が形成されており,深層では膿瘍を形成する3層構造を示した.肉芽腫,膿瘍には隔壁を有する褐色菌糸と円形細胞の連鎖したトルラ菌糸があった.以上より黒色菌糸症(phaeohyphomycosis)と診断した.臨床像,単純MRI画像所見からは粉瘤との鑑別が困難であり,病理組織学的に診断することができた.慢性的な排膿を伴う皮膚腫瘤を診察した場合,鑑別の1つに黒色菌糸症を挙げる必要があると考えた.
著者: 三友貴代 , 堀江千穂 , 早川順 , 水川良子 , 狩野葉子 , 塩原哲夫
ページ範囲:P.721 - P.724
要約 20歳,女性.初診の3日前より全身倦怠感,発熱が出現した.その後,陰部潰瘍,口腔内アフタを生じ,受診した.眼症状や結節性紅斑様皮疹はなく,急性陰門潰瘍と診断した.急性陰門潰瘍は別名Lipschütz潰瘍とも呼ばれ,若年女性に生じる稀な疾患で,さまざまな病原体の関与が報告されてきた.自験例は入院後の精査にて,
鼻部の紅斑が初発症状であったALアミロイドーシスの1例
著者: 志水陽介 , 中村元泰 , 伊藤崇 , 鷲崎久美子 , 関東裕美 , 福永俊二 , 鏑木誠 , 石河晃
ページ範囲:P.725 - P.728
要約 66歳,女性.約1年前から鼻部に紅斑を自覚し,近医にて加療を受けたが改善がみられず,当科を受診した.初診時,鼻背部,鼻翼部,眉間部に爪甲大までの浸潤を触れる紅斑がみられた.鼻背部紅斑の皮膚生検では,HE染色にて真皮全層に好酸性物質の沈着がみられ,沈着物質はCongo red染色,DFS染色,PAS染色陽性,抗AA抗体陰性であり,過マンガン酸処理でCongo red染色性の減弱はみられなかった.以上よりALアミロイドーシスと診断した.当科初診44日後に,心アミロイドーシスによる心室細動をきたし永眠した.自験例は紫斑を伴わず,全身性アミロイドーシスとしては非典型的な皮膚症状であった.過去の全身性アミロイドーシスの死亡報告例を検討したところ,心アミロイドーシス非合併例において,紫斑を呈する症例では生命予後が短い傾向がみられ,紫斑が血管へのアミロイド沈着と臓器症状の進展を反映している可能性が示唆された.
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欧文目次 フリーアクセス
ページ範囲:P.645 - P.645
文献紹介 ニコチン酸アミドの非黒色腫皮膚悪性腫瘍予防効果の第3相無作為化試験 フリーアクセス
著者: 野村尚志
ページ範囲:P.674 - P.674
代表的な非黒色腫皮膚悪性腫瘍である基底細胞癌や有棘細胞癌は紫外線が主な原因となる頻度の高い悪性腫瘍である.ニコチン酸アミドは紫外線によって生じる細胞損傷に対する保護作用を有し,日光角化症の発生率を低下させることが過去に示されている.筆者らは,第3相二重盲検無作為化比較試験にて過去5年間に少なくとも2つ以上の基底細胞癌・有棘細胞癌の既往を有する386例の被験者をニコチン酸アミド投与群(500mg 2回/日)とプラセボ投与群に1:1で無作為に振り分け評価した.薬剤投与期間は12か月としその後6か月の観察期間を設けた.この18か月間に被験者は皮膚科医の診察を3か月ごとに受けた.主要評価項目は薬剤投与期間(12か月)における基底細胞癌および有棘細胞癌の新規発生総数で,副次的項目として薬剤投与期間の有棘細胞癌・基底細胞癌の各々の新規発生数,日光角化症の数,薬剤投与終了後6か月の観察期間における非黒色腫皮膚悪性腫瘍の新規発生数,そして副作用を評価した.
皮膚悪性腫瘍の発生率は12か月の時点でニコチン酸アミド群がプラセボ群に比し23%〔95%信頼区間[CI]4〜38(
文献紹介 糖尿病における好中球のNET形成促進と創傷治癒遷延 フリーアクセス
著者: 平田佳子
ページ範囲:P.699 - P.699
創傷治癒は糖尿病で遷延しやすく,動脈硬化などが原因と考えられているが,明らかな機序はわかっていない.創傷治癒の初期では好中球の機能が重要であり,2004年に新たにVolkerらは細菌に対する防御機構の1つとしてneutrophils form extracellular traps(NETs)というものを提唱している.NETsは好中球が核内のクロマチンを細胞外へ放出したものであり,細菌を捉えて好中球に貪食させ,また,NETs自体の殺菌作用により感染制御に寄与している.そのほかにも慢性炎症や自己免疫疾患,血栓症に関わり,組織傷害も起こすことから,近年注目されている.
Siuらは1型,2型糖尿病マウスの血漿から好中球を分離し,健常マウスよりもNETs産生(NETosis)が促進されていることを示した.糖尿病マウスは正常血糖マウスと比較してNETsのマーカーであるcitrullinated histone H3(H3Cit)が創部で高値を示し,創傷治癒が遷延した.
書評 —編:田中 勝,安齋 眞一—皮膚がんバリエーションアトラス フリーアクセス
著者: 常深祐一郎
ページ範囲:P.729 - P.729
見たことのないアトラスが出版された.アトラスといえばさまざまな疾患の画像が収められているものというのが私の常識であった.頻度の高い疾患からあまりお目にかからない疾患まで広く網羅されているものである.それがこの『皮膚がんバリエーションアトラス』では,なんと基底細胞癌と有棘細胞癌,悪性黒色腫という三つの皮膚癌で全紙面の7割を占めているのである.基底細胞癌に95ページ,有棘細胞癌に70ページ,悪性黒色腫に71ページが費やされている.尋常ではない.
どのようにしてこれだけのページ数が埋められているかというと,そこがバリエーションである.同じ疾患の膨大な数の症例写真が集められているのである.
書評 —著:安部 正敏—ジェネラリストのためのこれだけは押さえておきたい皮膚疾患 フリーアクセス
著者: 砂長則明
ページ範囲:P.730 - P.730
近年,専門分野に偏らず,全体的な視点から診療ができるジェネラリストのニーズが高まっている.皮膚の視診は,ジェネラリストにとって多くの情報をもたらしてくれるので,診断確定までのプロセスにおいて重要なウェイトを占める.また,皮膚病変は診察の際に必ず目に入るので,皮膚疾患の診断方法は,ジェネラリストに限らずすべての医師にとって,押さえておかなければならない重要なポイントである.
この本を読んだとき,“とにかくわかりやすい”と思ったのが第一印象である.通常の写真だけでなく,拡大写真やイラストが並べて提示されており,ビジュアルに訴える解説書となっている.また,“そういえば,これ見たことあるけど,何だろう?”と思うような皮膚疾患や,専門医への速やかな紹介が必要なケースなどがうまくまとめられている.ページの上には,頻度と緊急度が,1〜5つまでの星の数で示されており,実用的である.診断プロセスについても,“患者から聴取すべきことは?”“この症例をどう解釈する?”“検査は?”“鑑別診断は?”“治療は?”と,問い掛け方式で項目ごとに簡潔に記されており,短時間でポイントがつかめるように構成されている.さらに,患者への説明方法や,皮膚科専門医へのコンサルトのこつが触れられているのもうれしい.末尾には,「TIPS!」として,全体のまとめが箇条書きで示され締めくくられている.一つの皮膚疾患に対して,解説が見開き2ページにまとめられているので,ページを開けばすぐに調べることができる.つまり,“これだけは押さえておきたい皮膚疾患”が,実にコンパクトにまとまっているのである!
次号予告 フリーアクセス
ページ範囲:P.731 - P.731
あとがき フリーアクセス
著者: 大山学
ページ範囲:P.734 - P.734
4月より編集委員を務めさせていただいています.微力ながら伝統あるこの雑誌をさらに魅力あるものにするべく努めてまいる所存です.よろしくお願いいたします.
自分が初めて書いた論文を掲載していただいた雑誌の編集委員に就いたことは,普段はあまり意識することのない時の流れを改めて実感する出来事でした.著者のひとことが添えられた新しい論文の査読を始める前に,ふと自分が初めて論文を投稿したときのことが思い出されることがあります.全頁揃っているか,図は汚れていないかなど何度も確認し,そおっと大きな封筒に封をして,まるでお供え物を扱うように郵便局に持っていきました.今や電子投稿全盛の時代となりましたが,本誌のいまだアナログ感あふれるシステムも風情があって悪くないのではないでしょうか.
基本情報
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42巻4号(1988年4月発行)
42巻3号(1988年3月発行)
42巻2号(1988年2月発行)
42巻1号(1988年1月発行)
41巻13号(1987年12月発行)
41巻12号(1987年11月発行)
41巻11号(1987年10月発行)
41巻10号(1987年9月発行)
41巻9号(1987年8月発行)
41巻8号(1987年7月発行)
41巻7号(1987年6月発行)
41巻6号(1987年5月発行)
41巻5号(1987年5月発行)
41巻4号(1987年4月発行)
41巻3号(1987年3月発行)
41巻2号(1987年2月発行)
41巻1号(1987年1月発行)
40巻12号(1986年12月発行)
40巻11号(1986年11月発行)
40巻10号(1986年10月発行)
40巻9号(1986年9月発行)
40巻8号(1986年8月発行)
40巻7号(1986年7月発行)
40巻6号(1986年6月発行)
40巻5号(1986年5月発行)
40巻4号(1986年4月発行)
40巻3号(1986年3月発行)
40巻2号(1986年2月発行)
40巻1号(1986年1月発行)
39巻12号(1985年12月発行)
39巻11号(1985年11月発行)
39巻10号(1985年10月発行)
39巻9号(1985年9月発行)
39巻8号(1985年8月発行)
39巻7号(1985年7月発行)
39巻6号(1985年6月発行)
39巻5号(1985年5月発行)
39巻4号(1985年4月発行)
39巻3号(1985年3月発行)
39巻2号(1985年2月発行)
39巻1号(1985年1月発行)
38巻12号(1984年12月発行)
38巻11号(1984年11月発行)
38巻10号(1984年10月発行)
38巻9号(1984年9月発行)
38巻8号(1984年8月発行)
38巻7号(1984年7月発行)
38巻6号(1984年6月発行)
38巻5号(1984年5月発行)
38巻4号(1984年4月発行)
38巻3号(1984年3月発行)
38巻2号(1984年2月発行)
38巻1号(1984年1月発行)
37巻12号(1983年12月発行)
37巻11号(1983年11月発行)
37巻10号(1983年10月発行)
37巻9号(1983年9月発行)
37巻8号(1983年8月発行)
37巻7号(1983年7月発行)
37巻6号(1983年6月発行)
37巻5号(1983年5月発行)
37巻4号(1983年4月発行)
37巻3号(1983年3月発行)
37巻2号(1983年2月発行)
37巻1号(1983年1月発行)
36巻12号(1982年12月発行)
36巻11号(1982年11月発行)
36巻10号(1982年10月発行)
36巻9号(1982年9月発行)
36巻8号(1982年8月発行)
36巻7号(1982年7月発行)
36巻6号(1982年6月発行)
36巻5号(1982年5月発行)
36巻4号(1982年4月発行)
36巻3号(1982年3月発行)
36巻2号(1982年2月発行)
36巻1号(1982年1月発行)
35巻12号(1981年12月発行)
35巻11号(1981年11月発行)
35巻10号(1981年10月発行)
35巻9号(1981年9月発行)
35巻8号(1981年8月発行)
35巻7号(1981年7月発行)
35巻6号(1981年6月発行)
35巻5号(1981年5月発行)
35巻4号(1981年4月発行)
35巻3号(1981年3月発行)
35巻2号(1981年2月発行)
35巻1号(1981年1月発行)
34巻12号(1980年12月発行)
34巻11号(1980年11月発行)
34巻10号(1980年10月発行)
34巻9号(1980年9月発行)
34巻8号(1980年8月発行)
34巻7号(1980年7月発行)
34巻6号(1980年6月発行)
34巻5号(1980年5月発行)
34巻4号(1980年4月発行)
34巻3号(1980年3月発行)
34巻2号(1980年2月発行)
34巻1号(1980年1月発行)
33巻12号(1979年12月発行)
33巻11号(1979年11月発行)
33巻10号(1979年10月発行)
33巻9号(1979年9月発行)
33巻8号(1979年8月発行)
33巻7号(1979年7月発行)
33巻6号(1979年6月発行)
33巻5号(1979年5月発行)
33巻4号(1979年4月発行)
33巻3号(1979年3月発行)
33巻2号(1979年2月発行)
33巻1号(1979年1月発行)
32巻12号(1978年12月発行)
32巻11号(1978年11月発行)
32巻10号(1978年10月発行)
32巻9号(1978年9月発行)
32巻8号(1978年8月発行)
32巻7号(1978年7月発行)
32巻6号(1978年6月発行)
32巻5号(1978年5月発行)
32巻4号(1978年4月発行)
32巻3号(1978年3月発行)
32巻2号(1978年2月発行)
32巻1号(1978年1月発行)
31巻12号(1977年12月発行)
31巻11号(1977年11月発行)
31巻10号(1977年10月発行)
31巻9号(1977年9月発行)
31巻8号(1977年8月発行)
31巻7号(1977年7月発行)
31巻6号(1977年6月発行)
31巻5号(1977年5月発行)
31巻4号(1977年4月発行)
31巻3号(1977年3月発行)
31巻2号(1977年2月発行)
31巻1号(1977年1月発行)
30巻12号(1976年12月発行)
30巻11号(1976年11月発行)
30巻10号(1976年10月発行)
30巻9号(1976年9月発行)
30巻8号(1976年8月発行)
30巻7号(1976年7月発行)
30巻6号(1976年6月発行)
30巻5号(1976年5月発行)
30巻4号(1976年4月発行)
30巻3号(1976年3月発行)
30巻2号(1976年2月発行)
30巻1号(1976年1月発行)
29巻12号(1975年12月発行)
29巻11号(1975年11月発行)
29巻10号(1975年10月発行)
29巻9号(1975年9月発行)
29巻8号(1975年8月発行)
29巻7号(1975年7月発行)
29巻6号(1975年6月発行)
29巻5号(1975年5月発行)
29巻4号(1975年4月発行)
29巻3号(1975年3月発行)
29巻2号(1975年2月発行)
29巻1号(1975年1月発行)
28巻12号(1974年12月発行)
28巻11号(1974年11月発行)
28巻10号(1974年10月発行)
28巻8号(1974年8月発行)
28巻7号(1974年7月発行)
28巻6号(1974年6月発行)
28巻5号(1974年5月発行)
28巻4号(1974年4月発行)
28巻3号(1974年3月発行)
28巻2号(1974年2月発行)
28巻1号(1974年1月発行)
27巻12号(1973年12月発行)
27巻11号(1973年11月発行)
27巻10号(1973年10月発行)
27巻9号(1973年9月発行)
27巻8号(1973年8月発行)
27巻7号(1973年7月発行)
27巻6号(1973年6月発行)
27巻5号(1973年5月発行)
27巻4号(1973年4月発行)
27巻3号(1973年3月発行)
27巻2号(1973年2月発行)
27巻1号(1973年1月発行)
26巻12号(1972年12月発行)
26巻11号(1972年11月発行)
26巻10号(1972年10月発行)
26巻9号(1972年9月発行)
26巻8号(1972年8月発行)
26巻7号(1972年7月発行)
26巻6号(1972年6月発行)
26巻5号(1972年5月発行)
26巻4号(1972年4月発行)
26巻3号(1972年3月発行)
26巻2号(1972年2月発行)
26巻1号(1972年1月発行)
25巻13号(1971年12月発行)
特集 小児の皮膚疾患
25巻12号(1971年12月発行)
25巻11号(1971年11月発行)
25巻10号(1971年10月発行)
25巻9号(1971年9月発行)
25巻8号(1971年8月発行)
25巻7号(1971年7月発行)
特集 基底膜
25巻6号(1971年6月発行)
25巻5号(1971年5月発行)
25巻4号(1971年4月発行)
25巻3号(1971年3月発行)
25巻2号(1971年2月発行)
25巻1号(1971年1月発行)
24巻12号(1970年12月発行)
24巻11号(1970年11月発行)
24巻10号(1970年10月発行)
24巻9号(1970年9月発行)
24巻8号(1970年8月発行)
24巻7号(1970年7月発行)
24巻6号(1970年6月発行)
24巻5号(1970年5月発行)
24巻4号(1970年4月発行)
24巻3号(1970年3月発行)
24巻2号(1970年2月発行)
24巻1号(1970年1月発行)
23巻12号(1969年12月発行)
23巻11号(1969年11月発行)
23巻10号(1969年10月発行)
23巻9号(1969年9月発行)
23巻8号(1969年8月発行)
23巻7号(1969年7月発行)
23巻6号(1969年6月発行)
23巻5号(1969年5月発行)
23巻4号(1969年4月発行)
23巻3号(1969年3月発行)
23巻2号(1969年2月発行)
23巻1号(1969年1月発行)