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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科71巻10号

2017年09月発行

文献概要

症例報告

表皮内汗管を介して表皮との連続性を認めたエクリン型皮膚混合腫瘍の1例

著者: 崎山とも1 布袋祐子1

所属機関: 1荻窪病院皮膚科

ページ範囲:P.787 - P.791

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要約 29歳,女性.2,3年前より後頭部に皮内結節が出現し,当科を受診した.初診時,ドーム状に隆起した1cm径の淡紅色皮内結節があり,病理組織では表皮内汗管を介して表皮と連続して皮下組織にかけて,境界明瞭で線維性被膜に覆われた腫瘍塊がみられた.内部には明らかな断頭分泌を伴わない小型の管腔構造が増生し,軟骨基質,粘液性間質,線維性間質も伴っていたことから,エクリン型皮膚混合腫瘍と診断した.皮膚混合腫瘍の中でもエクリン型は稀であり,また自験例のように表皮との連続性を認める症例は,本邦論文報告例や海外のエクリン型皮膚混合腫瘍50例を検討した報告でも認めなかった.表皮内汗管との連続性を認めた点も,エクリン型皮膚混合腫瘍が汗器官より発生した腫瘍であることを明確に示す所見として重要であると考えられたため,報告した.

参考文献

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14) 安齋眞一,他:西日皮膚 54:491, 1992

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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