文献詳細
文献概要
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書評 —監修:石河 晃 編:「臨床皮膚科」編集委員会—皮膚科診断トレーニング—専門医が覚えておきたい100疾患
著者: 佐山浩二1
所属機関: 1愛媛大学・皮膚科学
ページ範囲:P.845 - P.845
文献購入ページに移動 皮膚科診断のトレーニング本が刊行された.本書には,専門医が覚えておきたい100疾患が網羅されている.雑誌『臨床皮膚科』に掲載されている連載「Clinical Exercise」をまとめて編集し直したものなので,内容的にも十分吟味された症例がそろっている.
本書の特徴として,ページ構成の工夫が挙げられる.ページの表が「Question」で,裏ページの「Answer」からなるクイズ形式で構成されている.表ページの「Question」には臨床写真,病歴が簡潔にまとめられており,それだけで鑑別診断を考えていくことができる.その際に,裏ページの「Answer」の解説が“うっかり”目に入らないので安心である.まさに診断トレーニングにうってつけである.必ず鑑別診断をいくつか考えてから「Answer」を読むようにしたい.あらかじめ答えを知って症例を診るのとでは,診断力の付き方が大きく違ってくる.自分でいくつか考えた鑑別診断の中に「Answer」の診断名が入っていれば,まずは「当たり」である.大きく方向性がずれていないことが重要である.楽しみながら読んでいただきたい.
本書の特徴として,ページ構成の工夫が挙げられる.ページの表が「Question」で,裏ページの「Answer」からなるクイズ形式で構成されている.表ページの「Question」には臨床写真,病歴が簡潔にまとめられており,それだけで鑑別診断を考えていくことができる.その際に,裏ページの「Answer」の解説が“うっかり”目に入らないので安心である.まさに診断トレーニングにうってつけである.必ず鑑別診断をいくつか考えてから「Answer」を読むようにしたい.あらかじめ答えを知って症例を診るのとでは,診断力の付き方が大きく違ってくる.自分でいくつか考えた鑑別診断の中に「Answer」の診断名が入っていれば,まずは「当たり」である.大きく方向性がずれていないことが重要である.楽しみながら読んでいただきたい.
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