icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科71巻11号

2017年10月発行

--------------------

文献紹介 天疱瘡治療におけるリツキシマブ・短期ステロイド併用療法の有効性を検討した前向き多施設共同無作為化比較試験 フリーアクセス

著者: 畠中美帆1

所属機関: 1慶應義塾大学

ページ範囲:P.918 - P.918

文献概要

 本研究では,天疱瘡に対し,リツキシマブをadjuvant therapyの第一選択薬として使った場合の完全寛解率,治療関連有害事象を,ステロイド単独治療と比較した.
 25施設での,前向き,多施設共同の無作為化比較試験で,対象は18〜80歳の新規に診断された天疱瘡の未治療の患者で,観察期間は3年間である.対象は無作為に次の2群に分けた.①ステロイド単独投与群:1.0〜1.5mg/kg/日の経口ステロイドを単独で12〜18か月間投与(44例),②リツキシマブ・短期ステロイド併用群:リツキシマブをday 0,14に1,000mg,12か月目,18か月目に500mg経静脈投与し,より少量のステロイド短期間投与(0.5〜1.0mg/kg/日を3または6か月かけて漸減)を組み合わせた(46例).

参考文献

Joly P, et al:First-line rituximab combined with short-term prednisone versus prednisone alone for the treatment of pemphigus(Ritux 3):a prospective, multicentre, parallel-group, open-label randomised trial. Lancet 389:2031-2040, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら