文献詳細
文献概要
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文献紹介 進行したMerkel細胞癌におけるペムブロリズマブを用いたPD-1阻害
著者: 内田理美1
所属機関: 1慶應義塾大学
ページ範囲:P.130 - P.130
文献購入ページに移動 Merkel細胞は表皮に存在する神経内分泌系細胞であるMerkel細胞由来の皮膚癌である.2008年にMerkel細胞癌からMerkel細胞ポリオーマウイルス(MCPyV)が発見され,発症への関与が示唆されている.
PD-1はT細胞上に発現しており,T細胞にブレーキをかける働きを持つ共抑制受容体である.また,PD-1のリガンドとしてPD-L1が存在する.抗PD-1抗体は,PD-1分子をブロックしT細胞による抗腫瘍効果を持続させる.MCPyV特異的T細胞はPD-1を発現しているため,PD-1免疫阻害経路の遮断に関心が寄せられている.
PD-1はT細胞上に発現しており,T細胞にブレーキをかける働きを持つ共抑制受容体である.また,PD-1のリガンドとしてPD-L1が存在する.抗PD-1抗体は,PD-1分子をブロックしT細胞による抗腫瘍効果を持続させる.MCPyV特異的T細胞はPD-1を発現しているため,PD-1免疫阻害経路の遮断に関心が寄せられている.
参考文献
Nghiem PT, et al:PD-1 blockade with pembrolizumab in advanced Merkel-cell carcinoma. N Engl J Med 374:2542-2552, 2016
掲載誌情報