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文献概要
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文献紹介 血管肺症候群における活性化STING
著者: 鳩貝亜希1
所属機関: 1慶應義塾大学
ページ範囲:P.146 - P.146
文献購入ページに移動 自己免疫性疾患の研究によりサイトカインの調節異常と炎症の機序が明らかになってきている.
インターフェロン遺伝子刺激因子(stimulator of interferon genes:STING)は宿主自然免疫応答の誘導に重要な役割を果たす小胞体局在膜蛋白質として同定された分子で,近年自己のDNA成分の認識を介した慢性的な炎症性応答の制御にも関与する可能性が示唆されている.STINGをコードする候補遺伝子はTMEM173 で,本論文では患児のTMEM173 の塩基配列を同定し,乳児発症性STING関連血管炎(STING-associated vasculopathy with onset in infancy:SAVI)の発症機序について考察している.
インターフェロン遺伝子刺激因子(stimulator of interferon genes:STING)は宿主自然免疫応答の誘導に重要な役割を果たす小胞体局在膜蛋白質として同定された分子で,近年自己のDNA成分の認識を介した慢性的な炎症性応答の制御にも関与する可能性が示唆されている.STINGをコードする候補遺伝子は
参考文献
Liu Y, et al:Activated STING in a vascular and pulmonary syndrome. N Engl J Med 371 507-518, 2014
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