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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科71巻5号

2017年04月発行

文献概要

Derm.2017

帯状疱疹の今後—増加するか? 減少するか?

著者: 山本剛伸1

所属機関: 1川崎医科大学皮膚科

ページ範囲:P.70 - P.70

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 国内の帯状疱疹発症率は年々増加しており,特に60歳以上の増加が著しい.その原因として,免疫抑制を伴う治療法の充実による細胞性免疫の低下,家族構成の変化(核家族化)による小児と高齢者の接する機会の減少と,それによる水痘を介した水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella zoster virus:VZV)に対する免疫のブースター効果を得られにくくなっていることが考えられる.
 最近VZVワクチンを取り巻く環境が大きく変化している.つまり,2014年10月より小児に対する水痘ワクチンが定期接種化(生後12月から生後36月に至るまでの間に2回接種)され,2016年4月にVZV Oka株を用いた弱毒生水痘ワクチンが50歳以上の者に対する帯状疱疹の予防に使用承認された(帯状疱疹ワクチン).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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