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Derm.2017
帯状疱疹の今後—増加するか? 減少するか?
著者: 山本剛伸1
所属機関: 1川崎医科大学皮膚科
ページ範囲:P.70 - P.70
文献購入ページに移動 国内の帯状疱疹発症率は年々増加しており,特に60歳以上の増加が著しい.その原因として,免疫抑制を伴う治療法の充実による細胞性免疫の低下,家族構成の変化(核家族化)による小児と高齢者の接する機会の減少と,それによる水痘を介した水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella zoster virus:VZV)に対する免疫のブースター効果を得られにくくなっていることが考えられる.
最近VZVワクチンを取り巻く環境が大きく変化している.つまり,2014年10月より小児に対する水痘ワクチンが定期接種化(生後12月から生後36月に至るまでの間に2回接種)され,2016年4月にVZV Oka株を用いた弱毒生水痘ワクチンが50歳以上の者に対する帯状疱疹の予防に使用承認された(帯状疱疹ワクチン).
最近VZVワクチンを取り巻く環境が大きく変化している.つまり,2014年10月より小児に対する水痘ワクチンが定期接種化(生後12月から生後36月に至るまでの間に2回接種)され,2016年4月にVZV Oka株を用いた弱毒生水痘ワクチンが50歳以上の者に対する帯状疱疹の予防に使用承認された(帯状疱疹ワクチン).
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