文献詳細
増刊号特集 最近のトピックス2017 Clinical Dermatology 2017
3.新しい検査法と診断法
文献概要
summary
ダーモスコピーは現在皮膚科の診療現場において定着してきたと思われる.しかし判断能力においてはいまだ個人差があり,やはり多くの症例に対して経験することが大切である.まずは感度・特異度の高い色素性病変で十分に症例を経験し,ダーモスコピー所見と病理組織学的所見を照合しながら考察する.そして他の各疾患においてダーモスコピーを使用し,やはり病理組織学的所見と照らし合わせて考察することで,ダーモスコピーの有効性が理解できると同時に臨床診断力が向上することに気づかされるものである.ただし過信しないことも重要で,診断に悩む際は躊躇なく生検して病理組織学的に検討し,そしてダーモスコピーで確認される各所見の理由を見直すことを忘れてはいけない.
ダーモスコピーは現在皮膚科の診療現場において定着してきたと思われる.しかし判断能力においてはいまだ個人差があり,やはり多くの症例に対して経験することが大切である.まずは感度・特異度の高い色素性病変で十分に症例を経験し,ダーモスコピー所見と病理組織学的所見を照合しながら考察する.そして他の各疾患においてダーモスコピーを使用し,やはり病理組織学的所見と照らし合わせて考察することで,ダーモスコピーの有効性が理解できると同時に臨床診断力が向上することに気づかされるものである.ただし過信しないことも重要で,診断に悩む際は躊躇なく生検して病理組織学的に検討し,そしてダーモスコピーで確認される各所見の理由を見直すことを忘れてはいけない.
参考文献
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