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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科71巻5号

2017年04月発行

文献概要

増刊号特集 最近のトピックス2017 Clinical Dermatology 2017 4.皮膚疾患治療のポイント

疣贅に対するロングパルスNd:YAGレーザー

著者: 木村有太子1 須賀康1

所属機関: 1順天堂大学浦安病院皮膚科

ページ範囲:P.91 - P.94

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summary
液体窒素療法などの一般的な治療法に抵抗する手足の尋常性疣贅には,レーザー照射療法も有用な治療選択肢の1つである.今回,われわれは1,064nmロングパルスNd:YAGレーザー(LP-Nd:YAG)を使用し,難治性疣贅20症例,手足疣贅の合計34病変に対して,4週±2週間ごとに,疣贅が完全に消失するまで繰り返し照射を施行した.その結果,治療開始6か月後の効果判定においては,56%の症例では治癒となった.作用機序として,本レーザーでは①病変部のウイルス感染している表皮を基底層から剝離させることができる点.②疣贅の栄養血管を熱変性させて,病変部を凝固・壊死させて脱落させる働きがある点.③温熱療法による免疫賦活化作用などが考えられる.LP-Nd:YAGを使ったレーザー治療法は,疣贅治療に対する患者満足度を高めるためにも重要である.

参考文献

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10) Han TY, et al:J Korean Med Sci 24:889, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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