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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科71巻5号

2017年04月発行

増刊号特集 最近のトピックス2017 Clinical Dermatology 2017

4.皮膚疾患治療のポイント

エリテマトーデスに対するヒドロキシクロロキン療法

著者: 古川福実12

所属機関: 1和歌山県立医科大学皮膚科学教室 2高槻赤十字病院

ページ範囲:P.96 - P.100

文献概要

summary
2015年9月から皮膚ループスエリテマトーデス(cutaneous lupus erythematosus:CLE)や全身性エリテマトーデス(systemic LE:SLE)の治療の世界的な標準薬であるヒドロキシクロロキン硫酸塩(hydroxychloroquine sulfate:HCQ)の使用が本邦でも可能となった.ステロイドなどの外用薬が効果不十分,あるいは外用薬の使用が適切でない限局的CLEや,皮膚症状・倦怠感等の全身症状・筋骨格系症状等があるSLE患者に適応がある.投与は身長に基づき算出される理想体重1kgあたり6.5mgを超えない量(200〜400mg/日)を1日1回で投与するのを基本とする.眼科検査が重要で,投与開始前のスクリーニング,そして投与中にあっては少なくとも年に1回は定期的に実施することが基本である.今後,どのような皮疹に有効性があるのかを検討していく必要がある.

参考文献

1) Okon LG, Werth VP:Best Pract Res Clin Rheumatol 27:391, 2013
2) 古川福実,他:日皮会誌 125:2049, 2015
3) Xiong W & Lahita RG:Nat Rev Rheumatol 10:97, 2014
4) Yokogawa N, et al:Arthritis Rheumatol(doi:10.1002/art.40018.[Epub ahead of print])
5) 池田高治:Visual Dermatol 16:112, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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