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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科71巻5号

2017年04月発行

文献概要

増刊号特集 最近のトピックス2017 Clinical Dermatology 2017 4.皮膚疾患治療のポイント

進行期悪性黒色腫の治療戦略

著者: 福島聡1

所属機関: 1熊本大学大学院生命科学研究部皮膚病態治療再建学分野

ページ範囲:P.131 - P.136

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summary
免疫チェックポイント阻害薬としてニボルマブ,イピリムマブ,ペンブロリズマブが,低分子性分子標的薬としてベムラフェニブ,ダブラフェニブ,トラメチニブ,と進行期悪性黒色腫に対する新薬ラッシュが止まらない.臨床医は常に最新の情報を取り入れ,これらの薬剤を適切に使いこなすことが要求される.日本皮膚悪性腫瘍学会は「悪性黒色腫新規薬剤に対する治療の手引version1.2016」として,治療フローチャートを公表した.本稿では手引に基づいて進行期悪性黒色腫の治療戦略について,その行間について文献を基に述べる.BRAF変異陽性症例に対して,低分子性分子標的薬と免疫チェックポイント阻害薬のどちらから治療を開始するか.抗PD-1抗体と抗CTLA-4抗体はどう使い分けるのか.ファーストラインが無効だった場合,セカンドライン治療に移行するタイミングはどこなのか,など未解決な問題についても最新情報を解説する.

参考文献

1) 山崎直也,他:Skin Cancer 31:47, 2016
2) Schadendorf D, et al:J Clin Oncol 33:1889, 2015
3) Chapman PB, et al:N Engl J Med 364:2507, 2011
4) Robert C, et al:N Engl J Med 372:30, 2015
5) Long GV, et al:Lancet 386:444, 2015
6) Long GV, et al:J Clin Oncol 34:871, 2016
7) Larkin J, et al:N Engl J Med 373:1270, 2015
8) Robert C, et al:ASCO Abstract 9503, 2016
9) Postow MA, et al:N Engl J Med 372:2006, 2015
10) Weber JS, et al:Lancet Oncol 17:943, 2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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