icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科71巻5号

2017年04月発行

Derm.2017

技術の継承の難しさ

著者: 中村泰大1

所属機関: 1埼玉医科大学国際医療センター皮膚腫瘍科・皮膚科

ページ範囲:P.148 - P.148

文献概要

 皮膚疾患に対する手術は母斑・腫瘍,感染症,外傷,美容などその守備範囲は広い.皮膚科医として習得すべき治療手段であるが,外用,内服,光線療法などに比べて侵襲が高く,施行者の技量の差が合併症や治療結果に直結するのが最大の欠点である.医療者・患者にとって,手術以外の治療が発展して「手術がなくなる日」が来るのが望ましい思う(誰だって手術は受けたくない!).しかしそんな日がすぐには来ないので,それまでは上手に手術しなければならない.
 年齢を重ねれば自身の技術の維持・発展と同時に,次世代の先生方への技術の継承も当然要求される.近年はハンズオンセミナーが数多く開催され,基本手技を若手の先生方に指導させていただく機会が増えたのはありがたい.一方で,基本手技がある程度身についた次の段階の指導が本当に難しいと感じる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら