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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科71巻6号

2017年05月発行

文献概要

症例報告

腎移植後の免疫抑制患者に生じた巨大尖圭コンジローマの1例

著者: 鳩貝亜希1 栗原佑一1 小幡祥子1 天谷雅行1 舩越建1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.463 - P.468

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要約 35歳,男性.Alport症候群による慢性腎不全に対して7年前に生体腎移植を受け,以後免疫抑制剤,ステロイドを内服していた.肛囲のコンジローマの多発による坐位保持困難を主訴に来院した.初診時,陰茎に幅3cmほどで帯状に,肛門周囲にはくるみ大の,臀裂周囲には手拳大の腫瘤が多発していた.臨床,病理組織像から巨大尖圭コンジローマと診断した.切除組織から外陰部に感染するヒトパピローマウイルスを網羅的に検索したところ,低リスク型の6,11型,高リスク型の52,59型を検出した.自験例は免疫抑制剤内服中であったことが尖圭コンジローマの巨大化,高リスク型HPVの感染の要因となったと考えた.悪性腫瘍との鑑別が重要であるが自験例では病理組織学的所見から区別しえた.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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