icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科71巻8号

2017年07月発行

症例報告

いぼ剝ぎ法にて改善が得られた難治性足底疣贅の2例

著者: 清水香1 川瀬正昭1 上嶋佑太1 江藤隆史1

所属機関: 1東京逓信病院皮膚科

ページ範囲:P.651 - P.654

文献概要

要約 症例1:26歳,男性.左足底の2か所の疣贅に対し,他院で2週間に1回,2年間液体窒素療法を施行したが改善しないため当院を受診した.症例2:29歳,女性.左足底の2か所の疣贅に対し,他院で6年間液体窒素療法を施行していたが改善しないため当院を受診した.2例とも2か所のうち1か所にいぼ剝ぎ法を施行したところ,もう一方も自然消退した.複数個の疣贅がある場合,まず1か所の疣贅に対していぼ剝ぎ法を施行すると,残りの疣贅は自然消退が起きる場合があり,残りの疣贅に関しては,自然消退するか経過をみてからいぼ剝ぎ法の再施行などを考慮することが望ましいと考える.

参考文献

1) 江川清文:疣贅治療考—いぼ/コンジローマ/みずいぼ,医歯薬出版,p84, 2005
2) 川瀬正昭:日臨皮医誌 30:622, 2013
3) 野見山朋子,他:臨皮 58:1160, 2004
4) Tagami H, et al:Arch Dermatol 113:1209, 1977
5) 遠山友紀子,他:皮膚臨床 47:1107, 2005
6) 土肥 凌,他:臨皮 63:309, 2009
7) 大原香子:皮膚臨床 33:1165, 1991

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら