文献詳細
症例報告
文献概要
要約 症例1:26歳,男性.左足底の2か所の疣贅に対し,他院で2週間に1回,2年間液体窒素療法を施行したが改善しないため当院を受診した.症例2:29歳,女性.左足底の2か所の疣贅に対し,他院で6年間液体窒素療法を施行していたが改善しないため当院を受診した.2例とも2か所のうち1か所にいぼ剝ぎ法を施行したところ,もう一方も自然消退した.複数個の疣贅がある場合,まず1か所の疣贅に対していぼ剝ぎ法を施行すると,残りの疣贅は自然消退が起きる場合があり,残りの疣贅に関しては,自然消退するか経過をみてからいぼ剝ぎ法の再施行などを考慮することが望ましいと考える.
参考文献
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