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臨床統計
当院でベピオゲル®を使用した尋常性痤瘡608例の副作用発現について
著者: 野村有子1
所属機関: 1野村皮膚科医院
ページ範囲:P.83 - P.88
文献購入ページに移動要約 野村皮膚科医院で2014年4月〜2016年7月の間にベピオゲル®を処方した尋常性痤瘡患者608例(男性87例,女性521例,平均年齢27.0歳)について,副作用についての調査を行った.副作用を認めなかった例48%,副作用を認めるが使用継続が可能だった例16%,副作用を認め使用を中止した例10%,再診があるが経過途中などで詳細が不明だった例13%,再診がなかった例13%であった.副作用を認めなかった例に比べ,継続例,中止例になるほど年齢は高くなる傾向にあった.また,女性のほうが副作用は生じやすい傾向にあった.継続例・中止例とも,副作用発現時期は1か月後,使用直後,2週間後の順に多く,症状は紅斑,乾燥,瘙痒の順に多く認められた.継続例では,保湿剤併用,使用量や使用間隔,使用方法の改善などにより継続が可能となっていた.
参考文献
1) 林 伸和,他:日皮会誌 126:1045, 2016
2) 川島 眞,他:臨床医薬 30:669, 2014
3) 乃木田俊辰:Dermatology Today 25:8, 2016
4) 野本真由美:日臨皮会誌 32:589, 2015
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