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凍結凝固療法の直接効果と免疫的効果
著者: 糟谷啓1 戸倉新樹1
所属機関: 1浜松医科大学皮膚科
ページ範囲:P.1030 - P.1031
文献購入ページに移動 1. はじめに 凍結凝固はほとんど研究されていない
凍結凝固療法はHPV(human papillomavirus)感染や良性皮膚腫瘍および日光角化症などの日常の皮膚科診療に頻繁に用います.−196℃の液体窒素が,冷却剤として使用され,綿球のスワブにて適用されます.凍結凝固の主のメカニズムは凍結壊死による直接効果に加え,微小血栓による血流障害,および免疫学的効果からなるとされています.
多発した青年性扁平疣贅では一部のみを冷凍することで冷凍凝固をしていない他の病変が炎症を起こして治癒することがあります.これは冷凍凝固による免疫活性化作用と考えられます.放射線療法ではアブスコパル効果として認識されているのと同様の効果と考えられます.しかし,免疫学的効果のメカニズムについてはほとんど知られておりません.私たちは凍結凝固のマウスモデルを作成し,凍結壊死によるバリア機能の破壊と免疫学的効果の相乗関係につき検討しました.
凍結凝固療法はHPV(human papillomavirus)感染や良性皮膚腫瘍および日光角化症などの日常の皮膚科診療に頻繁に用います.−196℃の液体窒素が,冷却剤として使用され,綿球のスワブにて適用されます.凍結凝固の主のメカニズムは凍結壊死による直接効果に加え,微小血栓による血流障害,および免疫学的効果からなるとされています.
多発した青年性扁平疣贅では一部のみを冷凍することで冷凍凝固をしていない他の病変が炎症を起こして治癒することがあります.これは冷凍凝固による免疫活性化作用と考えられます.放射線療法ではアブスコパル効果として認識されているのと同様の効果と考えられます.しかし,免疫学的効果のメカニズムについてはほとんど知られておりません.私たちは凍結凝固のマウスモデルを作成し,凍結壊死によるバリア機能の破壊と免疫学的効果の相乗関係につき検討しました.
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