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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科72巻3号

2018年03月発行

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文献紹介 CD30陽性皮膚T細胞リンパ腫に対するブレンツキシマブ・ベドチンの有用性 フリーアクセス

著者: 高宮城冴子1

所属機関: 1慶應義塾大学

ページ範囲:P.254 - P.254

文献概要

 皮膚T細胞リンパ腫(cutaneous T-cell lymphoma:CTCL)は,幅広い症状をもたらす疾患で,一般的に治癒が難しい.CTCL患者の一部にはCD30の発現が認められ,特に菌状息肉腫患者は多くがCD30陽性であることが知られている.著者らは,CD30陽性のCTCLで,治療歴を有する患者を対象に,抗CD30モノクローナル抗体に微小管阻害薬であるモノメチルアウリスタチンEを結合させた抗体薬物複合体であるブレンツキシマブ・ベドチンの有効性と安全性を通常の治療と比較する,オープンラベルのランダム化フェーズ3試験ALCANZAを計画した.
 本論文では,菌状息肉症または原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫(primary cutaneous anaplastic large-cell lymphoma:pcALCL)と診断された131人の患者を,ブレンツキシマブ・ベドチン群と従来治療群に割り付け,治療成績を解析した.

参考文献

Prince HM, et al:Brentuximab vedotin or physician's choice in CD30-positive cutaneous T-cell lymphoma(ALCANZA):an international, open-label, randomised, phase 3, multicentre trial. Lancet 390:555-566, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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