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文献概要
連載 Clinical Exercise・128
Q考えられる疾患は何か?
著者: 浅田秀夫1
所属機関: 1奈良県立医科大学皮膚科
ページ範囲:P.289 - P.290
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患 者:35歳,男性
主 訴:軀幹,上肢の激痒を伴う多発性紅斑
現病歴:約1か月前より頭部にかゆみを伴う皮疹が出現し,項部,胸部,背部へと拡大した.近医にて単純疱疹が疑われ,アシクロビルの点滴を受けたが改善しないため,当科を紹介受診した.自家感作性皮膚炎の疑いでプレドニゾロン5mg/日,抗アレルギー薬内服,ステロイドを外用したが改善しないため入院した.
現 症:皮疹は主に項部,胸背部,臀部,大腿にみられ,強い瘙痒を伴っていた.前胸部では紅色丘疹が多発融合し,紅色局面を形成していた.腰背部では紅斑が左右対称性に分布し(図1a),紅斑の辺縁には丘疹が列序性に多発,小水疱を伴っておりヘルペス様外観を呈していた(図1b).
患 者:35歳,男性
主 訴:軀幹,上肢の激痒を伴う多発性紅斑
現病歴:約1か月前より頭部にかゆみを伴う皮疹が出現し,項部,胸部,背部へと拡大した.近医にて単純疱疹が疑われ,アシクロビルの点滴を受けたが改善しないため,当科を紹介受診した.自家感作性皮膚炎の疑いでプレドニゾロン5mg/日,抗アレルギー薬内服,ステロイドを外用したが改善しないため入院した.
現 症:皮疹は主に項部,胸背部,臀部,大腿にみられ,強い瘙痒を伴っていた.前胸部では紅色丘疹が多発融合し,紅色局面を形成していた.腰背部では紅斑が左右対称性に分布し(図1a),紅斑の辺縁には丘疹が列序性に多発,小水疱を伴っておりヘルペス様外観を呈していた(図1b).
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