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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科72巻4号

2018年04月発行

臨床統計

順天堂大学皮膚科における転移性皮膚癌30症例の検討

著者: 濱野優1 平澤祐輔1 池田志斈1

所属機関: 1順天堂大学医学部皮膚科学講座

ページ範囲:P.361 - P.364

文献概要

要約 2006年5月〜2016年5月の過去10年間に当科において転移性皮膚癌と確定診断した30例について,臨床的ならびに組織学的所見を検討した.患者の年齢構成は平均62.2歳,原発巣分類では,肺癌,乳癌,食道癌が多く,全体の56.7%を占めていた.転移部位は頭頸部・顔面,腹部に多かった.臨床像では結節型が,組織像では腺癌が多かった.原発巣発見から皮膚転移までの平均期間は約34.2か月で,皮膚転移発見後の平均予後は約10.5か月であった.転移性皮膚癌切除が生命予後に与える影響は不明であったが,出血や疼痛などの緩和のために有効と考えた.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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