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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科72巻5号

2018年04月発行

文献概要

増刊号特集 最近のトピックス2018 Clinical Dermatology 2018 4.皮膚疾患治療のポイント

新規抗ヘルペスウイルス薬:アメナメビル

著者: 渡辺大輔1

所属機関: 1愛知医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.105 - P.109

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summary
わが国では1988年にアシクロビル(ACV)が発売開始となり,その後,ACVおよびペンシクロビル(PCV)のそれぞれのプロドラッグであるバラシクロビル(VACV),ファムシクロビル(FCV)が登場し,より効果的な帯状疱疹治療が行われるようになったが,いずれも核酸アナログであるため使用における注意点が存在した.わが国で開発され,2017年9月に発売開始されたアメナメビル(アメナリーフ®錠)は,ヘリカーゼ・プライマーゼ阻害薬であり既存の抗ヘルペスウイルスとは薬理作用が異なり,ウイルスDNA合成のより早い段階で効果を発揮すること,帯状疱疹に対し1日1回の内服でVACVと同等の効果を発揮すること,主として胆汁から糞便に排泄されるため腎機能による用量調節の必要がないことなど既存薬と比べメリットが多い.一方,この薬剤はCYP3Aで代謝されるため,併用禁忌,注意薬が存在することに留意する.

参考文献

1) 渡辺大輔,他:臨床医薬 28:161, 2012
2) Bruxelle J, et al:Med Mal Infect 42:53, 2012
3) Crumpacker CS, et al:Nat Med 8:327, 2002
4) Chono K, et al:J Antimicrob Chemother 65:1733, 2010
5) Kawashima M, et al:J Dermatol 44:1219, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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