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増刊号特集 最近のトピックス2018 Clinical Dermatology 2018 5.皮膚科医のための臨床トピックス
小児に多いインスタントヌードル関連熱傷
著者: 村田真帆12 千葉貴人12 幸田太2
所属機関: 1九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野 2飯塚病院皮膚科
ページ範囲:P.149 - P.151
文献購入ページに移動熱傷は日常で高頻度に遭遇する疾患の1つである.われわれは当科で加療した0歳〜15歳未満の小児熱傷患者105例について,原因,年齢,時間帯,部位を検討した.主な原因としては熱い液体,加熱機器への接触,火炎が挙げられた.なかでも熱い液体が最も多く,その中で熱湯やホットドリンクが大半を占めたが,次いでインスタントヌードルに関連した熱傷が多かった.日本は世界第3位のインスタントヌードル消費国であり,インスタントヌードルの調理工程や軽量な器もリスクファクターである.年少児の場合は食卓の上方からかぶることもあり,広範囲に受傷する例もみられた.調理する際の見守りの強化が,小児熱傷の抑制につながると考えた.
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