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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科72巻5号

2018年04月発行

増刊号特集 最近のトピックス2018 Clinical Dermatology 2018

5.皮膚科医のための臨床トピックス

ISSVA分類に基づく血管腫・血管奇形診療ガイドライン

著者: 岩田洋平1

所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部皮膚科学

ページ範囲:P.177 - P.179

文献概要

summary
血管腫・血管奇形の診療は,様々な診療科にわたるため,標準的な診療ガイドラインが求められる.最新のISSVA分類2014に基づいた「血管腫・血管奇形・リンパ管奇形ガイドライン2017」が発表された.重要な改訂点として,乳児血管腫に対するプロプラノロール療法が挙げられる.プロプラノロールは,海外では高い有効性が確認されており,治療の第一選択となっている.本邦でも2016年にプロプラノール製剤が発売され,ガイドラインにおいても高い推奨度となっている.プロプラノロールは非選択性β遮断薬であり,徐脈,低血圧などの副作用が起こり得るため,治療に際しては小児科医との連携が必須である.また,適応症例の選択についてコンセンサスを形成していく必要がある.

参考文献

1) Wassef M, et al:Pediatrics 136:e203, 2015
2) 平成26-28年度厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業)「難治性血管腫・血管奇形・リンパ管腫・リンパ管腫症および関連疾患についての調査研究」班:血管腫・血管奇形・リンパ管奇形診療ガイドライン2017,第2版,2017
3) 福井次矢,山口直人(監修):Minds診療ガイドライン作成の手引き2014,医学書院,2014
4) Léauté-Labrèze C, et al:N Engl J Med 358:2649, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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