文献詳細
連載 Clinical Exercise・131
文献概要
症例
患 者:11歳,女児
主 訴:肘関節周囲の皮下,皮内結節
家族歴・既往歴:特記すべきことなし.
現病歴:初診の約5年前より顔面,四肢に紅斑を生じた.また,股関節痛,足関節痛,大腿部の筋痛が出現した.転倒しやすくなったため小児科を受診し,治療中である.約2年前より右肘痛を生じ,肘関節周囲の皮内,皮下に多発性の結節を触れるようになった.結節の治療目的に当科を受診した.
現 症:額,頰部,上眼瞼,肩にわずかに鱗屑を付す紅斑,項部に紅斑,鱗屑,痂皮,びらん,皮膚萎縮,色素脱失がみられた(図1a).手指PIP,DIP関節背面に紅色丘疹,爪囲に紅斑があった(図1b).上腕,前腕(図1c),大腿伸側にも萎縮性紅斑を認め,軽度のかゆみを伴っていた.また,両肘関節周囲の皮内,皮下に指頭大までの硬い結節を多数触知した.肘関節は可動域が制限され,伸展時に疼痛があった.
患 者:11歳,女児
主 訴:肘関節周囲の皮下,皮内結節
家族歴・既往歴:特記すべきことなし.
現病歴:初診の約5年前より顔面,四肢に紅斑を生じた.また,股関節痛,足関節痛,大腿部の筋痛が出現した.転倒しやすくなったため小児科を受診し,治療中である.約2年前より右肘痛を生じ,肘関節周囲の皮内,皮下に多発性の結節を触れるようになった.結節の治療目的に当科を受診した.
現 症:額,頰部,上眼瞼,肩にわずかに鱗屑を付す紅斑,項部に紅斑,鱗屑,痂皮,びらん,皮膚萎縮,色素脱失がみられた(図1a).手指PIP,DIP関節背面に紅色丘疹,爪囲に紅斑があった(図1b).上腕,前腕(図1c),大腿伸側にも萎縮性紅斑を認め,軽度のかゆみを伴っていた.また,両肘関節周囲の皮内,皮下に指頭大までの硬い結節を多数触知した.肘関節は可動域が制限され,伸展時に疼痛があった.
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