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原著
文献概要
要約 旭川医大皮膚科では皮膚科心身症と診断した患者に性格検査(TEG Ⅱ)を施行し,患者の性格傾向の把握や患者の特性にあわせたセルフケア指導などに役立てている.また,経時的に検査を施行し心身医学療法の効果を評価する目的にも使用している.TEG Ⅱの結果から患者の特性を本人の強みとして伸ばしていくことも,自己変容する契機とすることも可能である.われわれは,患者の皮膚症状をコントロールしつつ,自己肯定感を増幅させ,その後の人生をより自分らしく歩んでいけるようになることを診療の最終ゴールにしており,その手段の1つとしてTEG Ⅱを活用している.
参考文献
1) Koo JY, et al:J Am Acad Dermatol 43:848, 2000
2) Dusay DM:Egograms:How I see you and you see me, Harper & Row, New York, 1977
3) 東京大学医学部診療内科TEG研究会(編):新版TEG Ⅱ活用事例集,金子書房,p6, 2009
4) 東京大学医学部診療内科TEG研究会(編):新版TEG Ⅱ実施マニュアル,金子書房,p4, 2006
5) 東京大学医学部診療内科TEG研究会(編):新版TEG Ⅱ活用事例集,金子書房,p14, 2009
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