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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科72巻8号

2018年07月発行

文献概要

治療

酸素マスク使用後に生じた耳介上部のケロイドの手術例

著者: 田畑伸子1 谷田佳世1

所属機関: 1仙台赤十字病院皮膚科

ページ範囲:P.640 - P.644

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要約 73歳,男性.初診の約4年前,下血と胸水貯留で入院した際,酸素マスク使用中に耳介付け根上部に傷ができ,数年後に同部に巨大なケロイドを形成した.保存的な治療は難しいと考え,切除の方針とした.新たな創傷を最小限にするために,ケロイド病巣内の線維化した部分のみ切除し,残した表層を皮弁として皮膚欠損部を被覆した.術後2か月で部分的に再発傾向がみられたが,ステロイド局注を行い術後7か月まで悪化なく経過している.医療機器関連の創傷によってケロイドが発症する可能性に留意し,発症予防と早期の治癒を図ることが大切である.また,耳のケロイドに対して,後療法を併用した外科的治療が選択肢として考えられる.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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