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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科72巻9号

2018年08月発行

連載 Clinical Exercise・132

Q考えられる疾患は何か?

著者: 福屋泰子1

所属機関: 1東京女子医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.655 - P.656

文献概要

症例
患 者:56歳,女性(看護師)
既往歴:33歳時,両腋窩に水疱,びらんを伴う皮疹が出現し,近医で生検を受けたことがある.その後10年間はほとんど皮疹はなく経過している.
現病歴:初診の1か月前より臀部に紅斑が出現し,びらんとなって拡大したため,勤務先の皮膚科を受診し,吉草酸ベタメタゾン軟膏をリント布に伸ばして貼付する処置を行った.その後は自己判断で処置を行っていたが,皮疹がさらに拡大したため,当科を受診した.
現 症:両腋窩,大腿内側,肘窩などの間擦部位に,びらんと亀裂を伴い浸軟した紅斑局面を認めた(図1).臀部,両大腿後面,下腿後面にも広範囲にびらんと紅斑を認めた(図2,3).局面上およびその周囲には膿疱が散在していた.鏡検で真菌は陰性であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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