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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科72巻9号

2018年08月発行

治療

乳児血管腫に対する早期ドライアイス圧抵法の有効性の検討

著者: 加藤真梨子1 山田大資1 上田朋子1 坂元陽美1 尾松淳1 杉田美樹1 荒木麻由子1 吉崎麻子1 佐藤伸一1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院皮膚科

ページ範囲:P.729 - P.734

文献概要

要約 乳児血管腫に対するドライアイス圧抵法の効果を検討した.2014〜2016年に当科で生後1〜4か月の間に乳児血管腫に対してドライアイス圧抵法を開始した12例13病変を対象とした.1回あたり0.6〜2秒で,1〜3回圧抵を2〜3週間隔で行った.結果は増殖期終了月齢が,生後1か月1病変,生後3か月5病変,生後4か月2病変,生後5か月2病変,生後6か月3病変であった.全病変で増殖期が生後6か月までとなった.自然経過では増殖期は1歳〜1歳6か月程度のことが多く,全例でドライアイス圧抵法により増殖期が短縮できた可能性が示唆された.

参考文献

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10) Ovadia SA, et al:Ann Plast Surg 74:256, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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