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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科73巻10号

2019年09月発行

文献概要

症例報告

イミキモド外用で生じた乾癬様皮疹の1例

著者: 布袋祐子1 小松広彦1 佐藤美聡1 蛭田志真子2

所属機関: 1荻窪病院皮膚科 2ひるた皮フ科クリニック

ページ範囲:P.762 - P.766

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要約 67歳,男性.陰茎・肛囲の尖圭コンジローマに対してイミキモドクリームの外用3回/週を開始した.約6週間後に略全身に1cm大までの角化性紅斑と外用部位に隣接して境界明瞭な紅斑性局面が出現した.病理組織学的に錯角化,顆粒層の消失を伴う表皮肥厚など乾癬に合致する所見に加え,液状変性がみられた.ステロイド/カルシポトリオール軟膏で外用を開始するも,皮疹の増悪がみられたためエトレチナートの内服を開始したところ軽快傾向となった.自験例はこれらの経過および所見よりイミキモドにより生じた乾癬様皮疹と診断した.以前より,乾癬の病態解明にイミキモド誘発型乾癬マウスモデルが使用されているが,ヒトにおける報告は10例と少ない.今後,同様の報告が増えると思われ,皮膚科医は乾癬様の皮疹をみた際,イミキモドの使用歴の確認をする必要があると思われた.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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