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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科73巻2号

2019年02月発行

文献概要

症例報告

乳児筋線維腫症の1例

著者: 沖田朋子1 吉本聖1 中村好貴1 関邦彦2 長谷川匡3 下村裕1

所属機関: 1山口大学大学院医学系研究科皮膚科学分野 2JR東京総合病院臨床検査科 3札幌医科大学附属病院病理診断科・病理部

ページ範囲:P.157 - P.161

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要約 3歳,女児に認められたinfantile myofibromatosisの1例を経験した.後頭部に2cm大で弾性硬の皮下腫瘤を認め摘出術を施行した.病理組織学的には小型の紡錘形細胞が密度高く束状に配列,多結節性に増殖し,免疫染色でビメンチン,α-SMA陽性,デスミン陰性であった.高度な異型はないが核分裂像が散見され乳児型線維肉腫との鑑別が必要であったが,ETV6遺伝子のFISH解析でキメラ遺伝子の存在を示すsprit signalは認められず除外された.CTによる全身検索で他部位に腫瘍を認めず,孤発型のinfantile myofibromatosisと診断した.術後約3年で再発は認めていないが,局所再発が7〜10%とされており,術後も画像検査を含めた注意深い経過観察が必要である.

参考文献

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3) Chung EB & Enzinger FM:Cancer 48:1807, 1981
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9) 木村鉄宜,他:1冊でわかる皮膚病理,文光堂,p414, p464,:2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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