文献詳細
文献概要
連載 Clinical Exercise・140
Q考えられる疾患は何か?
著者: 小川陽一1
所属機関: 1山梨大学皮膚科
ページ範囲:P.287 - P.288
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患 者:57歳,男性
主 訴:両下腿難治性潰瘍
家族歴・既往歴:Monoclonal gammopathy of undetermined significance(MGUS),真性多血症
現病歴:X年冬より足趾に紫斑が出現した.X+3年には下腿潰瘍が出現するようになった.以後,他院整形外科にて加療を受けていたが,潰瘍が上皮化することはなかった.X+6年に同院にて左第2〜5趾,右第1,2,5趾を壊疽のため切断した.X+7年に難治性下腿潰瘍の診断,治療のため,当科へ紹介され入院した.
現 症:左第2〜5趾,右1,2,5趾はX+6年の切断術のため欠損しており,右第3趾も黒色に変化しており,壊死しつつあった.両下腿に小豆大から手拳大までの潰瘍が多発し,激痛を伴っていた.腱が露出している部分も認めた(図1).下肢以外には潰瘍はなく,これらの潰瘍は冬に増悪するとのことであった.足部には冷感はあったが,足背動脈は触知可能であった.
患 者:57歳,男性
主 訴:両下腿難治性潰瘍
家族歴・既往歴:Monoclonal gammopathy of undetermined significance(MGUS),真性多血症
現病歴:X年冬より足趾に紫斑が出現した.X+3年には下腿潰瘍が出現するようになった.以後,他院整形外科にて加療を受けていたが,潰瘍が上皮化することはなかった.X+6年に同院にて左第2〜5趾,右第1,2,5趾を壊疽のため切断した.X+7年に難治性下腿潰瘍の診断,治療のため,当科へ紹介され入院した.
現 症:左第2〜5趾,右1,2,5趾はX+6年の切断術のため欠損しており,右第3趾も黒色に変化しており,壊死しつつあった.両下腿に小豆大から手拳大までの潰瘍が多発し,激痛を伴っていた.腱が露出している部分も認めた(図1).下肢以外には潰瘍はなく,これらの潰瘍は冬に増悪するとのことであった.足部には冷感はあったが,足背動脈は触知可能であった.
参考文献
中込 大樹,他:臨皮 64(1):17-20,2010
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