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増刊号特集 最近のトピックス2019 Clinical Dermatology 2019 1.最近話題の皮膚疾患
Blaschkitis
著者: 梅澤慶紀1 間中結香1 朝比奈昭彦1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学講座
ページ範囲:P.23 - P.26
文献購入ページに移動Blaschko線は,胎生期に皮膚が形成される時に,皮膚を構成する細胞が増殖進展する線状の分布領域とされ,多くの母斑や母斑症,また後天性皮膚疾患がこの線上に配列・分布する.Blaschko線に沿って生じる後天性炎症性皮膚疾患では,線状苔癬,線状扁平苔癬,線状強皮症などがよく知られている.Blaschkitisは,Blaschko線に沿って生じる太い帯状の炎症性皮膚病変で,報告例は少ないものの,日常診療で時々遭遇する皮膚疾患の1つである.Blaschkitisと線状苔癬は,好発年齢,臨床像,経過など異なるが,病理所見では多くの類似点を認める.
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