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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科73巻5号

2019年04月発行

文献概要

増刊号特集 最近のトピックス2019 Clinical Dermatology 2019 4.皮膚疾患治療のポイント

グセルクマブによる乾癬治療

著者: 佐伯秀久1

所属機関: 1日本医科大学皮膚科

ページ範囲:P.113 - P.117

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summary
重症で難治性の乾癬患者に対して,2018年にIL-23p19抗体であるグセルクマブが発売された.VOYAGE 1試験で16週後のPASI 90(Psoriasis Area and Severity Indexが90以上改善した患者の割合)は,プラセボ群2.9%に対し,アダリムマブ群が49.7%,グセルクマブ群が73.3%であった.VOYAGE 2試験では,28週時点でPASIが90%以上改善しなかった症例はアダリムマブからグセルクマブに切り替えられた.切り替え症例での48週時点でのPASI 90は66.1%であった.NAVIGATE試験では,16週時点でIGA(医師による全般評価)が2以上の症例はウステキヌマブ継続群とグセルクマブ変更群に割り付けられた.28週時点でのPASI 90は,ウステキヌマブ群が22.6%,グセルクマブ群は48.1%であった.グセルクマブはPASI 90が高く,投与間隔も長く,他の生物学的製剤で効果不十分な症例に対しても高い効果が期待できる.

参考文献

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9) Kulig P, et al:Nat Commun 7:13466, 2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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