文献詳細
文献概要
増刊号特集 最近のトピックス2019 Clinical Dermatology 2019 5.皮膚科医のための臨床トピックス
日本白斑学会の設立と目指すところ
著者: 鈴木民夫1
所属機関: 1山形大学医学部皮膚科学講座
ページ範囲:P.156 - P.158
文献購入ページに移動summary
白斑の病態はいまだに未解明の部分が多く,治療に難渋する例も少なからず経験される.そんな中で,国際的な白斑研究の盛り上がりと並行して,2011年よりVitiligo Global Issues Consensus Conference(VGICC)が開催され,用語や評価方法の統一基準が議論されてきた.また,2016年にはEast Asian Vitiligo Association(EAVA)が設立され,これまでに2回の研究会が開催されてきた.このような経過から,日本でも国際的に対応できる学会が必要となり,白斑学会が設立された.タスクとしては,臨床的な視点を重要視し,新規治療法の開発,白斑研究者間の情報共有ならびに若手研究者の育成,診療ガイドライン改訂などが挙げられる.
白斑の病態はいまだに未解明の部分が多く,治療に難渋する例も少なからず経験される.そんな中で,国際的な白斑研究の盛り上がりと並行して,2011年よりVitiligo Global Issues Consensus Conference(VGICC)が開催され,用語や評価方法の統一基準が議論されてきた.また,2016年にはEast Asian Vitiligo Association(EAVA)が設立され,これまでに2回の研究会が開催されてきた.このような経過から,日本でも国際的に対応できる学会が必要となり,白斑学会が設立された.タスクとしては,臨床的な視点を重要視し,新規治療法の開発,白斑研究者間の情報共有ならびに若手研究者の育成,診療ガイドライン改訂などが挙げられる.
参考文献
1) Howitz J, et al:Arch Dermatol 113:47, 1977
2) 鈴木民夫,他:日皮会誌 122:1725, 2012
3) Taieb A, et al:Br J Dermatol 168:5, 2013
4) Jin Y, et al:Nat Genet 48:1418, 2016
5) Cui J, et al:J Invest Dermatol 98:162, 1992
6) Norris DA, et al:Pigment Cell Res 7:193, 1994
7) Lang KS, et al:J Invest Dermatol 116:891, 2001
8) Passi S, et al:Pigment Cell Res 11:81, 1998
9) Ezzedine K, et al:Pigment Cell Res 25:E1, 2012
10) Eleftheriadou V, et al:Pigment Cell Melanoma Res 28:363, 2015
11) Bae JM, et al:Pigment Cell Melanoma Res 32:315, 2018
掲載誌情報