文献詳細
文献概要
増刊号特集 最近のトピックス2019 Clinical Dermatology 2019 5.皮膚科医のための臨床トピックス
Postorgasmic illness syndrome(POIS)
著者: 伊藤崇1
所属機関: 1東邦大学医学部皮膚科学講座
ページ範囲:P.166 - P.168
文献購入ページに移動summary
Postorgasmic illness syndrome(POIS)は射精後に全身倦怠感やインフルエンザ様症状などの複合症状をきたす疾患で,世界的にも症例報告の少ない極めて稀な疾患である.判定基準と皮膚テストにより診断するが,発症機序は不明で治療法はいまだ確定していない.本邦での報告は自験例を併せて2例のみであり,皮膚科領域では今回初となる.POISは射精により誘発されるため,思春期以降の男性にとっては非常にstressfulであり,本人のQOLを著しく低下させる.今後症例の蓄積により,診断基準,治療指針の確立が重要となる.
Postorgasmic illness syndrome(POIS)は射精後に全身倦怠感やインフルエンザ様症状などの複合症状をきたす疾患で,世界的にも症例報告の少ない極めて稀な疾患である.判定基準と皮膚テストにより診断するが,発症機序は不明で治療法はいまだ確定していない.本邦での報告は自験例を併せて2例のみであり,皮膚科領域では今回初となる.POISは射精により誘発されるため,思春期以降の男性にとっては非常にstressfulであり,本人のQOLを著しく低下させる.今後症例の蓄積により,診断基準,治療指針の確立が重要となる.
参考文献
1) Waldinger, et al:J Sex Marital Ther 28:251, 2002
2) Waldinger, et al:J Sex Med 8:1164, 2011
3) Waldinger, et al:J Sex Med 8:1171, 2011
4) Jiang N, et al:J Sex Med 12:840, 2015
5) Depreux N, et al:Rev Int Androl 16:42, 2018
6) Kim TB, et al:Sex Med 6:174, 2018
7) 茂田啓介,他:日本性機能学会雑誌 28:165, 2013
掲載誌情報