文献詳細
文献概要
連載 Clinical Exercise・141
Q考えられる疾患は何か?
著者: 加藤則人1
所属機関: 1京都府立医科大学皮膚科
ページ範囲:P.381 - P.382
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患 者:71歳,女性
既往歴:嚢疱性膵腫瘍,嚢疱性膵腫瘍の術後に生じた1型糖尿病,高血圧症
現病歴:初診の約2週間前から左大腿後面に紅色丘疹が出現し,徐々に拡大して潰瘍を形成した.近医を受診し,塩酸セフカペンピボキシル300mg/日の内服を行ったが改善せず,潰瘍は増大し続けたため,当科を受診した.また,初診の3か月前から下痢,血便が持続していた.
現 症:左大腿後面に直径約5cm大の穿屈性潰瘍を認めた.潰瘍の辺縁は紫紅色でやや堤防状に隆起し,中央部は黄色の膿状壊死物が固着していた(図1).潰瘍は多量の滲出液を伴っていた.自発痛は軽度であった.発熱や関節痛,筋肉痛などは認めなかった.
患 者:71歳,女性
既往歴:嚢疱性膵腫瘍,嚢疱性膵腫瘍の術後に生じた1型糖尿病,高血圧症
現病歴:初診の約2週間前から左大腿後面に紅色丘疹が出現し,徐々に拡大して潰瘍を形成した.近医を受診し,塩酸セフカペンピボキシル300mg/日の内服を行ったが改善せず,潰瘍は増大し続けたため,当科を受診した.また,初診の3か月前から下痢,血便が持続していた.
現 症:左大腿後面に直径約5cm大の穿屈性潰瘍を認めた.潰瘍の辺縁は紫紅色でやや堤防状に隆起し,中央部は黄色の膿状壊死物が固着していた(図1).潰瘍は多量の滲出液を伴っていた.自発痛は軽度であった.発熱や関節痛,筋肉痛などは認めなかった.
参考文献
大東 淳子,他:臨皮 62(8):589-592,2008
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