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研究を始めた頃のこと
著者: 本田哲也1
所属機関: 1浜松医科大学皮膚科学講座
ページ範囲:P.944 - P.945
文献購入ページに移動1. はじめに
この度「皮膚科における研究に関して」というテーマで本欄の執筆機会を頂きました.何を書いたらよいか,はたと困りました.このテーマから内容として期待されるのは,例えば現在のサイエンス全般の発展状況を的確に整理し,そこにおける日本・世界の皮膚科学研究の立ち位置を俯瞰的に議論し,それらに基づいて皮膚科研究が現在取り組むべき課題,今後進むべき方向性,などを明快に示すことでしょうか.残念ながら自分はそのような内容についての執筆は,自分には荷が重い気がしました.もともと,研究志向も特に,というか全くありませんでした.医学生のときはもちろん,医師として働きだしても,臨床医が研究をする必要は微塵も感じず,臨床医が研究をやる必要があるのかな,くらいの感覚でした.ただ,そんな自分がいつの頃からか研究を始め,次第に大学院生の研究指導にあたるようになり,(多くの先生のおかげですが)現在もなんとか研究を継続しています.ということは,むしろ,自分が皮膚科研究に携わるようになった経緯を紹介するほうが,本テーマに即した内容となるのではと考えました.したがって本欄では,自分自身が研究を始めた頃のこと,そこで感じたことを述べさせていただきます.
この度「皮膚科における研究に関して」というテーマで本欄の執筆機会を頂きました.何を書いたらよいか,はたと困りました.このテーマから内容として期待されるのは,例えば現在のサイエンス全般の発展状況を的確に整理し,そこにおける日本・世界の皮膚科学研究の立ち位置を俯瞰的に議論し,それらに基づいて皮膚科研究が現在取り組むべき課題,今後進むべき方向性,などを明快に示すことでしょうか.残念ながら自分はそのような内容についての執筆は,自分には荷が重い気がしました.もともと,研究志向も特に,というか全くありませんでした.医学生のときはもちろん,医師として働きだしても,臨床医が研究をする必要は微塵も感じず,臨床医が研究をやる必要があるのかな,くらいの感覚でした.ただ,そんな自分がいつの頃からか研究を始め,次第に大学院生の研究指導にあたるようになり,(多くの先生のおかげですが)現在もなんとか研究を継続しています.ということは,むしろ,自分が皮膚科研究に携わるようになった経緯を紹介するほうが,本テーマに即した内容となるのではと考えました.したがって本欄では,自分自身が研究を始めた頃のこと,そこで感じたことを述べさせていただきます.
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