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増刊号特集 最近のトピックス2020 Clinical Dermatology 2020 2.皮膚疾患の病態
KPRPの発現低下によるアトピー性皮膚炎のバリア機能異常
著者: 管析1
所属機関: 1東京大学医学部皮膚科
ページ範囲:P.44 - P.48
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アトピー性皮膚炎は表皮バリア機能異常やIL-4,IL-13をはじめとしたTh2系サイトカインの増強がみられるアレルギー疾患である.われわれはallelotyping解析という手法により表皮バリア機能や免疫に関連する26遺伝子のうちkeratinocyte proline-rich protein(KPRP )というバリア機能関連の蛋白遺伝子がアトピー性皮膚炎に関与していることを明らかにした.KPRPは表皮の顆粒層で主に発現しているが,健常人と比較してアトピー性皮膚炎患者の病変部では発現が低下しており,その局在はloricrinの発現場所と組織学的に一致していた.KPRPのホモおよびヘテロのノックアウトマウスを作成してさらなる分析を行ったところ,KPRP が欠損しているとデスモソームの構造異常が生じ,角質層が剝れやすいことが明らかになった.
アトピー性皮膚炎は表皮バリア機能異常やIL-4,IL-13をはじめとしたTh2系サイトカインの増強がみられるアレルギー疾患である.われわれはallelotyping解析という手法により表皮バリア機能や免疫に関連する26遺伝子のうちkeratinocyte proline-rich protein(
参考文献
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