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Derm.2020
腫瘍外来15年の経験から感じたこと
著者: 横田憲二1
所属機関: 1名古屋大学医学部皮膚科
ページ範囲:P.70 - P.70
文献購入ページに移動 2006年に虎の門病院皮膚科の国内留学を経て帰局し,大学での腫瘍外来を担当して15年が経過した.その間に皮膚悪性黒色腫の治療は,2012年の免疫チェックポイント阻害薬の登場,それに続く分子標的薬の参入により大きく変化した.その結果,以前の抗癌剤やインターフェロン主体の治療と比較して,腫瘍制御,予後の延長は改善している.しかし,ほかの皮膚癌の治療は依然として,15年前と大きな変化はなく,病期Ⅳ期となった患者の予後の改善は難しい.予後の改善に見込みのない患者や,病期の進行した患者に対する自分の診療姿勢に,大学で腫瘍外来を始めた頃と比較して,15年間に多くの患者の治療に携わったことにより,最近変化を感じている.
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