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文献概要
Derm.2020
薬剤名と薬疹
著者: 藤山俊晴1
所属機関: 1浜松医科大学皮膚科
ページ範囲:P.114 - P.114
文献購入ページに移動 内服薬を処方する時,問診票の薬剤アレルギー「なし」に〇がつけてあっても,つい聞いてしまう.「薬のアレルギーはないですか?」と.薬疹を診療する手前,自ら薬疹を発生させてしまうなんて…,という変なプレッシャーもないわけではない.突っ込んで聞くと「風邪で複数の薬を飲んで発疹が出た」とか「昔,何かの薬を飲んだら発疹が出たが,もうわからない」等の答えが返ってくることもある.
薬疹の既往があって,原因薬剤をはっきり答えられる患者さんは,ある意味かなり優秀だと感じる.自分が薬疹を診断しても,必ずしも正確に原因薬剤を特定できず,曖昧に終わらせることも少なくないだけに,過去に診療した医師のことも責められない.私の場合,本人の記憶だけでは心配で,家族にも薬剤アレルギーの内容を覚えておいてもらうように指導しているが,効果があるかわからない.
薬疹の既往があって,原因薬剤をはっきり答えられる患者さんは,ある意味かなり優秀だと感じる.自分が薬疹を診断しても,必ずしも正確に原因薬剤を特定できず,曖昧に終わらせることも少なくないだけに,過去に診療した医師のことも責められない.私の場合,本人の記憶だけでは心配で,家族にも薬剤アレルギーの内容を覚えておいてもらうように指導しているが,効果があるかわからない.
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