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増刊号特集 最近のトピックス2020 Clinical Dermatology 2020 5.皮膚科医のための臨床トピックス
「尋常性疣贅診療ガイドライン」の解説
著者: 清水晶1
所属機関: 1群馬大学医学部皮膚科
ページ範囲:P.189 - P.191
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尋常性疣贅の治療は多種多様であり,エビデンスレベルも明らかではなかった.近年英国のガイドラインなども発表されたが,本邦独自の治療法も多く,実臨床に即したガイドラインが求められてきた.2019年に日本皮膚科学会から新たに「尋常性疣贅診療ガイドライン2019(第1版)」が出版された.総論と各論の構成で,治療は機序別に4つのカテゴリーに分類され,推奨度,手技や注意点が記された.章末のアルゴリズムでは通常の尋常性疣贅に加え,足底疣贅,多発性疣贅,小児の疣贅などの治療に難渋する症例に対する具体的なアプローチも示された.待望のガイドラインの発表により,難治例に対するエビデンスに基づいた治療法の選択が可能となった.本稿では新しいガイドラインのエッセンスを解説したい.
尋常性疣贅の治療は多種多様であり,エビデンスレベルも明らかではなかった.近年英国のガイドラインなども発表されたが,本邦独自の治療法も多く,実臨床に即したガイドラインが求められてきた.2019年に日本皮膚科学会から新たに「尋常性疣贅診療ガイドライン2019(第1版)」が出版された.総論と各論の構成で,治療は機序別に4つのカテゴリーに分類され,推奨度,手技や注意点が記された.章末のアルゴリズムでは通常の尋常性疣贅に加え,足底疣贅,多発性疣贅,小児の疣贅などの治療に難渋する症例に対する具体的なアプローチも示された.待望のガイドラインの発表により,難治例に対するエビデンスに基づいた治療法の選択が可能となった.本稿では新しいガイドラインのエッセンスを解説したい.
参考文献
1) 渡辺大輔,他:日皮会誌 129:1265, 2019
2) Sterling JC, et al:Br J Dermatol 171:696, 2014
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