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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科74巻8号

2020年07月発行

文献概要

連載 Clinical Exercise・155

考えられる疾患は何か?

著者: 名嘉眞武国1

所属機関: 1久留米大学医学部皮膚科

ページ範囲:P.565 - P.566

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症例
患 者:49歳,男性
主 訴:四肢の浮腫性紅斑と皮膚潰瘍
家族歴:特記すべきことなし.
既往歴:胆囊結石症
職 業:農業従事
現病歴:自宅の柿の木に手入れのため石灰硫黄合剤を噴霧していたところ,噴霧器から同剤の漏れがあり四肢に付着した.レインコートやゴーグル,マスク,ビニール手袋を着用していたが,四肢のレインコート内に同剤が貯留した.軽度の灼熱感を自覚したがそのまま作業を継続し,約1時間後に数分間流水洗浄して近医皮膚科を受診した.翌日には発熱や頭痛,関節痛も生じてきたため,当科を受診した.
現 症:両大腿から膝蓋にかけて境界明瞭な線状ならびに点状の浮腫性紅褐色斑を認めた(図1a).両前腕と両下腿には線状で全周性に潰瘍を認め,その大部分には乾燥性の黄白色調壊死組織が固着していた(図1b).

参考文献

福田 俊平,他:臨皮64(12):921-925,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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