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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科74巻9号

2020年08月発行

文献概要

マイオピニオン

絶滅危惧種

著者: 常深祐一郎1

所属機関: 1埼玉医科大学皮膚科

ページ範囲:P.662 - P.663

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 最初にお断りです.本欄は論文ではなく,意見欄ですので,個人的な考えを書かせていただきます.勘違いや思い込みが多々含まれている可能性がありますが,見つけても読み飛ばしてください.決してご指摘にならないようにお願いいたします.そういう視点もあるね,ちょっと違うけれどね,くらいに思って流していただけますと幸いです.
 私の専門は何でしょうか?と聞くと,おそらく「真菌症」というお答えが最も多いでしょう.もちろんそのとおりなのですが,アトピー性皮膚炎や乾癬もやっています.最初に専門として取り組んだのが実はアトピー性皮膚炎です.当時のストレート入局の3年目,研修医2年を修了し,大学院に入学したときです.大学院ではアトピー性皮膚炎と乾癬を研究し,アトピー性皮膚炎の専門外来に加えてもらいました.その数年後,脈々と続いてきた東京大学(以下,東大)の真菌外来の最後の1人の先生が異動になるということで,医局長から誰か続きをやるように言われました.同時に,白斑と脱毛症(疾患はちょっと記憶が定かではありません)も担当者がおらず,われわれの世代にどれかやるように指示がありました.私は微生物に何となく興味があったので,真菌に手を挙げました.そこからアトピー性皮膚炎と真菌症を並行してやっていました.アトピー性皮膚炎はちゃんと師匠がいて基礎研究もやっていて(学位はアトピー性皮膚炎です)一応正統派でしたが,真菌は前任者と入れ替わりですから,ちょっと教えてもらった以外は大部分が自己学習で,自己流です.ちなみに乾癬は東大では遺伝子の研究をやっていましたが,東京女子医科大学(以下,女子医大)に移ってから専門外来を始めました.私の論文の中で最もcitationが多いのが乾癬のSNP(single nucleotide polymorphism)の論文です.

参考文献

1) 古江増隆,他.日皮会誌 119:1795, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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