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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科75巻11号

2021年10月発行

症例報告

箕面市立病院で経験したマムシ咬傷21例の検討

著者: 島田菜津子1 﨑元和子1 松本千穂1

所属機関: 1箕面市立病院皮膚科

ページ範囲:P.912 - P.916

文献概要

要約 マムシ咬傷は年間1,000〜3,000件発生し,10名程度死亡している.当院で2003〜2018年の16年間に経験したマムシ咬傷21例について,臨床症状や経過,治療などについて検討した.初診時の症状で重症度を判断せずに経過を追って臨床症状の変化をみることが必要である.21例中19例で乾燥まむしウマ抗毒素を使用した.抗毒素の投与が遅れると重症化するリスクがあり,投与が推奨される.ステロイド投与をはじめ,セファランチンや抗菌薬の使用については定められたものはなく,今後の検討が必要であると考える.

参考文献

1) 戸田光彦,他:毒ヘビ類,森林科学 49:43, 2007
2) 錦織直人,他:日臨外会誌 69:488, 2008
3) Prof David Warrell, 他:WHO/Regional Office for South-East Asia,:viii, 152, 2010
4) 崎尾秀彦,他:臨外 40:1295, 1985
5) 伊藤史朗,他:臨皮 58:104, 2004
6) 井上安見子,他:臨皮 60:143, 2006
7) 瀧 健治,他:日臨救急医会誌 17:753, 2014
8) 尾山徳孝,他:日皮会誌 119:2003, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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