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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科75巻13号

2021年12月発行

文献概要

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あとがき

著者: 玉木毅

所属機関:

ページ範囲:P.1126 - P.1126

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 東京都での新規感染者数最大1日5,908人と,ちょうどオリンピック・パラリンピックに合わせるように猛威をふるった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)はその後急に「失速」し,9月いっぱいで緊急事態宣言は全都道府県で終了となった.このように急速な新規感染者数の減少は専門家も想定外であったようで,ワクチン接種だけでは説明できず,変異修復酵素の変化による「自滅」など,他の要因が存在するようである.
 しかし日本より厳格なロックダウンを行いワクチン接種も先行した欧米で,感染が再拡大しており油断大敵である.ただ日本人は宣言解除後もほとんどの人がマスクを着用するなど感染防止対策を続けているのと対照的に,欧米ではごく一部の人しかマスクをせず,コロナ前と同じような生活に戻っているようであり,これも再拡大の一因かと思わざるを得ない.マスクぐらいしたって同じように経済は回せるだろうに,個人主義の強い欧米人はマスク着用のわずかな不快感が,感染再拡大より耐えられないということなのだろうか?

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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