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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科75巻5号

2021年04月発行

文献概要

Derm.2021

コロナ禍での人とのつながり

著者: 倉田麻衣子1

所属機関: 1杏林大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.47 - P.47

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 私の外来診療のモットーは,とにかく笑顔で元気に患者さんに接することである.生物学的製剤が幅広く使用されるようになり,皮膚疾患の治療は大きく変わりつつあるが,まだ多くの皮膚疾患は慢性に経過し,内服や外用療法の継続が必要である.受診後少しでも元気になって帰ってもらえれば,治療のモチベーションも上がるのではという期待もある.コロナ禍で不安を抱えながら受診する患者さんも多いが,「受診するのは心配だったけど先生の声を聞いて元気をもらった.今日来て本当に良かった」と言って帰っていく患者さん達から,漠然とした不安の中で外来を行っている私も元気をもらい,コロナ禍での診療のモチベーションにつながっている.ソーシャルディスタンスの徹底から,医局で交わす他愛のない会話はもちろんのこと,カンファレンスや講演会などで多くの先生方と顔を合わす機会がほとんどなくなる中,コロナ前と変わらない患者さんとの何気ない会話のぬくもりや安心感はかけがえのないものだと改めて感じている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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