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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科75巻5号

2021年04月発行

文献概要

増刊号特集 最近のトピックス2021 Clinical Dermatology 2021 3.新しい検査法と診断法

ウッド灯検査の有効活用—セラビーム®Woodyの応用も含めて

著者: 田邉洋1

所属機関: 1天理よろづ相談所病院皮膚科

ページ範囲:P.63 - P.68

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ウッド灯検査は,365nm近傍がピークのUVAを中心とする光線を病変や検体に照射し,そこから発生する蛍光を視認する検査法である.100年以上前に発明されたが,今も有用な検査法である.ウッド灯検査の有用性は,蛍光により病変と正常部位とが明確なコントラストがつき視診の補完に有用な場合と,検体から発生する特異的な蛍光物質の局在を明確にできる場合とがあり,それらを区別して理解すべきである.ウッド灯検査が診断的に有用な皮膚疾患は,実臨床では紅色陰癬とMicrosporum canisによる頭部白癬である.ウッド灯検査は,獣医学領域の臨床には必須の検査器具だが,ヒトの皮膚科日常臨床の有用性は限定的である.

参考文献

1) Asawanonda P, Taylor CR:Int J Derma 38:801, 1999
2) Sharma S, Sharma A:Photodermatol Photoimmunol Photomed 32:60, 2016
3) Sato T, et al:Med Mycol J 61:17, 2020
4) Woody取り扱い説明書,ウシオ電機,2019
5) Klatte J L, et al:J Eur Acad Dermatol Venereol 29:842, 2015
6) Komatsu-Fujii T, et al:J Dermatol 47:e401, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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